
参議院選挙公示前の7月2日、日本記者クラブ主催の党首討論会が開催された。InFactは各党首がその場で何をどのように話したかを確認する。ファクトチェックをした場合は、結論が出た段階で記事にする。
ボードに書いた言葉・一番訴えたいこと
ボードに書いた言葉;「物価高からあなたを守り抜く」
・食料品の消費税率を臨時時限的に0%に引き下げ
・財源はしっかりと打ち出す責任ある減税。赤字国債は発行せず
・ガソリン税の暫定税率の廃止
[質問]野田代表(立憲)→石破総裁(自民)
自民党の石破総裁に対して「アメリカとの関税交渉」について、総理としてのどういう構えでこの交渉に臨んでいるのか、
と質問。
なんとしても国益を守り抜かねばならないと思っている。いろんな国とアメリカは貿易をしているが、日本はアメリカにおける世界最大の投資国だ。そしてアメリカにおいて世界最大の雇用を生み出している。それは他の国とは訳が違うということ。日本製鉄とUSチール、この連携はうまくいった。これはなぜか。日本製鉄の技術、そしてUSの労働力。これを合わせていい製品を作り、そして世界に広めていく。私は、関税よりも投資。そういうことだと思っている。日本におけるアメリカの貿易赤字は減らすが、基本にあるのは関税よりも投資ということで、これから先も国益を守り抜いていく。
[ひと言]野田代表
赤沢大臣では埒が明かないのであれば、首脳間でもっと決着をつけるべく全力を尽くすべき時ではないか。選挙も始まっているが、場合によっては日米首脳会談を求めて突破口を開いていくぐらいの構えと覚悟が必要ではないか。
[質問]野田代表 → 石破総裁(自民)
石破総裁に対して「一律給付の財源」について質問。
これは税収の上振れに頼るとなっている。税収の上振れとは、本来は借金の返済に充てていくものであって、今まで自民党はそれを認めてこなかったではないか。税収は上振れがあるなら、借金返済にどれぐらい当てるのか。今回の政策にどれぐらい充てるのか。防衛費の増額にも充てるというお話があったので、その配分をしっかりしてほしい。
私たちも一律給付は言っている。ゼロ税率実施までの間は、食卓応援給付金という形で。1人2万円。これの財源を提示している。一般会計、特別会計の予備費とか、あるいは給付金、日銀の納付金とか。全部言っている。自民党はない、明確な内訳が。財源がはっきりしないっていうことこそ、ばらまきではないか。
税収の上振れ部分をどれだけ見込むか、税外収入をどれだけ見ていくかということになる。だいたい上振れ部分が1兆5000億から2兆円。また、税外収入というのはだいたい1兆円弱。そして、税外収入を見込むと、給付金の額というものにだいたいニアリーイコールになる。その金額の確定は、これから予算編成に向けて精査していきたい。
[ひと言]野田代表
私たちは所得の多寡によって給付金の課税扱いをして、その分財源にしている。これこそ財源だと思っている。今の話だと、上振れ部分の全体の中でどれくらいをこの政策に充てるのか。防衛費増額にどれぐらい充てるかという配分の話はなかった。
根拠を確認する必要がある発言
※この原稿上には出てこない質問者としての発言のものも含みます。
消費税の財源についてお尋ねありましたけれども、基金の積みすぎ、これは2月現在で7.8兆円ありました。それから、推移をずっと見ていますけども、間違いなくまだ4.6兆円残ってるという風に思っていますので、2年分の財源としてこの4.6兆(円)を入れています。7.8兆(円)で全部明示している会計がありますので、そこからのチョイスをしてるということであります。
それから、外為特会は剰余金出た場合には7割は一般会計に充てると。3割は残すということでしたけども、全部一般会計に使うってことは、コロナの時からやり始めていますんで、これを令和6年、令和7年、令和8年と3年間やれば、3.6兆円算出することができます。
それから、「隠れ補助金」と言われている租特(租税特別措置)は2兆円台ありますので、そのうちの賃上げ促進税制だけでも0.7兆円あり、これ合わせると、全て合わせて1.8兆円捻出することができます。
(清水竜太郎)