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【衆院選26FactCheck】参政党・神谷代表「大学は増えている」は本当か?

【衆院選26FactCheck】参政党・神谷代表「大学は増えている」は本当か?

参政党の神谷代表が少子化と言われる中でも「大学は増えている」と政府の政策を批判している。大学が増える中で外国人学生に頼るという部分も生じていると指摘している。本当に大学は増えているのか、ファクトチェックした。

対象言説

「大学が増えている」

参政党の神谷代表が2026年1月27日(火)秋葉原駅電気街口西川広場で行った街頭演説(https://www.youtube.com/live/SmzWf8KW0Bw?si=H33FLrfOK84ACek2)で「子供減ってるのに大学が増えているんです」と発言し、切り抜き動画が拡散されている。

結論

2025年時点では、大学数は長期短期いずれの視点でみても増加しており、事実に基づいている。

ファクトチェックの詳細

まず、現在の大学数を把握するため、文部科学省の「学校基本調査-令和7年度 結果の概要-」(2025年12月26日公表、同年5月1日調査時点)を確認した。

「令和7年度学校基本調査の公表について」によると、最新の大学数は以下のとおりである。

国立:85校、公立:103校、私立:624校  合計:812校

では、大学数は実際に増加しているのだろうか。

文部科学省のウェブサイトに「教育 > 大学・大学院、専門教育 > 大学・短期大学・高等専門学校・法人一覧>令和6年度全国大学一覧」がある。その中の「大学に関する統計等(第2表)」に各年度ごとの大学の増減が記載されている。それをグラフにすると以下のようになる。

青いグラフが年度ごとの増えた大学の数、オレンジのグラフがその年度の減った大学の数を示している。2024年までの直近20年間(2005年~2024年)のデータをみると、この間に新しくできた大学は162校、減少した大学は68校だ。つまり、この間に94校増えていることになる。年平均で4校以上の増加となっている。

ところで内閣府の資料によると、少子化が公的に問題となったのは1990年だ。それから10年以上経った2000年代前半からも大幅な増加となっていることがわる。因みに、グラフには示していないが統計を1989年までさかのぼると2024年までに313校増えている。

令和となった2019年からの5年間だけでも36校増、15校減となっており、21校の増加となっている。このため、「大学数が増えている」との発言は誤りではない。ただ、近年の状況としては、国立大学は1998年以降で増えていない。公立大学、私立大学の増加のペースも落ちている。


(石盛なごみ)

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