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【参院選25FactCheck】党首討論!参政・神谷代表の発言ポイント

【参院選25FactCheck】党首討論!参政・神谷代表の発言ポイント

参議院選挙公示前の7月2日、日本記者クラブ主催の党首討論会が開催された。InFactは各党首がその場で何をどのように話したかを確認する。ファクトチェックをした場合は、結論が出た段階で記事にする。

ボードに書いた言葉・一番訴えたいこと

ボードに書いた言葉;「日本人ファースト」

・国民の暮らしを守り、希望と夢を持てる日本を取り戻したい。そのためには経済の力を取り戻すことが大事だ。

・この30年の経済が停滞している背景にはグローバリズムがある。多国籍の企業が国境を超えて規制を緩和し、自分たちのところにお金を集める。そして各国の中間層が没落し貧困化していく。これが世界中で起きている流れだ。今、世界ではそういったものと戦う政党がたくさん出ている。参政党は日本でその位置をしっかりと占めていきたい。

・戦争を仕掛けるのも軍需産業だ。そういったビジネス目的での良からぬ行動に、しっかり政治家が「ノー」を言うことが非常に大事だ。

・国内では減税と積極財政をしっかりやって、移民や外国人に頼らない。そういった国家運営を提言していきたい。

[質問]神谷代表 → 石破総裁(自民)

自民党の石破総裁に対して「トランプ大統領との外交」について

・アメリカの共和党政権はもう長く続かない、民主党政権にまた戻ると考えているか

・トランプ政権との外交にどのような将来展望を描いているのか

と質問。

[回答] 神谷代表

それは民主主義によってアメリカの有権者が選ぶものであるため、我々がとやかく言うことではない。例えば、地球温暖化対策については進めていかなければならない。いかにしてウクライナの戦争を早くやめるかいうことについて、きちんとものを言っていかなければならない。日本の国益にかなうものであれば、唯一の同盟国であるため、アメリカ合衆国の国民が選んだ政権に合わせるということもある。しかし、国益に沿わない部分に全て妥協するということは、国益確保の観点からあっていいことではない。その時々に合わせて変わっていくということではなく、あくまで我が国の国益というものを中心に我々は判断していく。

[ひと言]神谷代表

自民党と参政党の大きな違いだと感じた。トランプ政権が進めていることは、アメリカ国民の国益を追求していると思っている。我が国に当てはまるものもたくさんあるが、総理はそれに日本は当てはまらないと考えておられるということが、よく分かった。しかし、今、トランプ政権が言っているようなことが、ヨーロッパなどでも広がっている。それが極右とか言われているが、我々はそうは思っていない。世界のトレンドは変わってきている。ぜひ、自民党や総理の考え方も国際情勢に合わせた変化を期待したい。

[質問]神谷代表 → 野田代表(立民)

立憲民主党の野田代表に対して「外国人と外国資本の受け入れ」について

・野田代表が総理になった場合、外国人や外国資本を受け入れることで国を回すのか。あるいは、国民の力や資本を中心にして国を回すのか

・外国人を受け入れる場合、外国人の犯罪の取り締まりや制度の不正利用の厳格化が必要だと思うが、野田代表はどのように考えているか

と質問。

[回答] 野田代表

人口減少で、必要な分野で人材が足りない。そのため、外国の方にどんどん来ていただいて、働いていただいたり学んでいただいたり。家族も含んで地域社会に溶け込んでいただくという多文化共生社会を作っていくことは目指すべき方向だ。そうでないといろいろな仕事がうまくいかないだろう。その一方、あまりにも特権的な扱いをする分野があるならば、それを是正することが大事だ。日本に来て良かった、住んでよかったと思ってもらえるような社会を作ることを理想としながら、制度構築をやっていかなければならない。

[ひと言]神谷代表

参政党も外国人や労働力を一切受け入れるなと言っているのではない。その程度があまりにも急進的で、制度設計がしっかりできてないのではないかと、警鐘を鳴らしている。自民党はそれをやめないという方法だったと思う。野田さんもそういった方法で政権を狙われるということであれば、我々は別の枠組みで政権交代を狙っていかなくてはいけないということが明確になった。

根拠を明確にする必要のある発言

この原稿上には出てこない質問者としての発言のものも含みます

  • 岸田政権、石破政権と、外国人や外国資本の受け入れを進めてこられました。
  • (多国籍企業は)パンデミックを引き起こしたということも噂されているし、戦争を仕掛けるのも軍需産業です。


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