アメリカ合衆国米朝両首脳が出会いで見せた親密さにCNNテレビが驚愕12日、シンガポール時間の午前9時から始まった米首脳会談。米CNNテレビは現地シンガポールにクーパー・アンダーソンやクリスチャン・アマンプールといった著名キャスターらを派遣して生中継で伝えた。その中で、トランプ大統領と金正恩委員長が出会いの場で見せた互いを気遣うような仕草や握手を繰り返したことに驚きを示した。 番組の中...
ジャーナリズム米朝関係の報道でマスコミ各社は政府に踊らされてないか「正恩氏は拉致問題に関する日本との対話にオープンな姿勢を示した」 米朝首脳会談後の15日付で朝日新聞が報じた記事だ。これはトランプ大統領が安倍首相に電話で伝えた内容ということで、「安倍政権幹部」が語ったという。細かい表現や情報源の表記は違うが、各社とも、大筋で同じ内容を報じている。 これまで北朝鮮との対話を拒否してきた...
アメリカ合衆国米朝首脳会談は本当に驚くべきことなのか?米朝首脳会談にトランプ大統領が応じる姿勢を示したことが衝撃を与えている。しかし、それほど驚くことなのだろうか?勿論、まだ会談が正式に決まったわけではないので安易な予測は控えたいが、私はYahooニュースでその可能性を書いてきた。別に誇れる話ではないのは、新聞がよく書く「米朝関係筋」や「米政府関係者」から得た情報ではない...
アメリカ合衆国互いを必要とするトランプ大統領と金正恩氏 米朝関係の深層15日、北朝鮮の金正恩氏が、「米国の様子を見守る」と発言したことが報じられた。これを意外なことのように受け止めるメディアが多いが、自然な流れだと理解しておいた方が良い。トランプ政権は北朝鮮にとって対話できない相手ではないからだ。寧ろ、トランプ政権が元気な方が金正恩氏にとって都合が良いくらいだろう。なぜなら、双方が相手を...
国際拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件④定年を迎えた両親に弟の失踪が重くのしかかる。そうした中、「日本人カップルの失踪は外国工作機関が関与」という記事が産経新聞で報じられる。しかし続報はなく、やがて記事は忘れられてしまう。諦めきることなく弟を探し続けて憔悴する両親。家族として弟の救出に奔走した蓮池透がたどる知られざる拉致の記憶。その第四弾。 ●住民票の職権削...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ③石丸:日本がインテリジェンスを結集したとして、拉致被害者の誰が、どこにいるのか探るのというのは極めて難しいと思います。 蓮池:難しいでしょう。拉致対策本部(拉致対)はそれなりに一生懸命にやっているんですよ。韓国や中朝国境に毎月のように行っている人も中にはいて、情報を集めている。でも、この間やってきたことは拉致対なんてそ...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ②元家族会事務局長の蓮池透さんとジャーナリスト石丸次郎の対談連載の二回目。7月初めにも北朝鮮側から「在朝日本人調査」の結果報告があるという観測が流れている。その真偽は不明だが、仮に報告があるとして、それが安倍政権の「望むもの」であるとは限らない。蓮池さんは「真相・真実の解明」が拉致問題の解決であり、そのための調査であるべ...
アジア情勢拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件③仕事を持つ両親は、休みになると弟を捜しまわった。しかし手掛かりは何も出てこない。警察は動いてくれない…。家族として弟の救出に奔走した蓮池透がたどる知られざる拉致の記憶。その第三弾。 ●家族で捜し回る日々 弟がいなくなった当時、父は教師で母は柏崎市役所の職員だった。父は学校が夏休みだったが、母は不明になった次...
平和・安全保障拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件②忽然と消えた弟。弟には付き合っていた女性がおり、その女性も一緒に姿を消したという。直ぐに戻ってくるだろうとの思いが、時が経つについて焦燥感に変わってきた。そして警察への相談…。被害者家族として救出活動を担った蓮池透が、拉致問題の知られざる記憶を綴る連載の第二弾。 ●捜索願い 1978年7月31日に薫ら2人が...
アジア情勢拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件●弟がいなくなった 弟の薫がいなくなったのは、忘れもしない1978年7月31日のことである。弟は東京の中央大学法学部の3年生で、夏休みを利用して、新潟県柏崎市の実家に10日間程度の予定で帰省していた最中だった。私はそのときは東京電力株式会社福島第一原子力発電所に勤務していたので、柏崎では弟に会っていない。 私たちは3人...