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大統領とのずれが露呈する米国務長官を否定的に報じる日本のメディア

大統領とのずれが露呈する米国務長官を否定的に報じる日本のメディア

「ティラーソン長官にもガバナンスの問題はあるんです」

17日(2017年12月)の朝のテレビ番組で元外交官の岡本行夫氏がそう発言していた。ガバナンスとは統治能力という意味だろう。その根拠として、国務省幹部の多くがまだ任命されていないことを挙げた。

米トランプ政権が発足して間もなく1年になる中で、降ってわいたように出てきた大統領とレックス・ティラーソン国務長官とのずれ。北朝鮮政策をめぐってティラーソン長官が無条件での対話に言及したために、日本でもクローズアップされ始めた。

しかし2人の間に溝が生じていることが露呈したのは今に始まったことではない。イランとの核合意や温暖化防止のパリ協定など、国際的な合意を反故にする姿勢を示す大統領に対して、ティラーソン長官は当初から異論を唱えていた。因みに、それはマティス国防長官も実は同じだ。

ティラーソン国務長官の言動について、ワシントンで取材する公共放送NPRのデスクは次の様に話す。

「ティラーソンは国務省の予算を30%削減するトランプの案にも反対していたが、当初は大統領に正面切って反対することは閣僚としてすべきではないと考えていた。しかし、このままこの大統領の意のままに動くことが米国の国益にならないと考え始めたようだ」

では、ティラーソン長官は辞任するのか?

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