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大阪府知事選で偽ツイートの拡散に歯止めかかるが、被害にあった候補の発言も正確さ欠ける

また”’虚偽の情報を最初にツイートしたと見られるアノニマスポストのツイッター(@anonymous201504)でも削除されていたことがわかった”’。ただし、アノニマスポストのホームページ上では当該記事は削除されていない(3月26日18時現在)。

討論をしたスタジオの様子。小西候補とキャスターの間にボードがあり、小西候補はほとんどの時間、キャスターとボードを見て話している。関西テレビ「報道ランナー」より]
討論をしたスタジオの様子。小西候補とキャスターの間にボードがあり、小西候補はほとんどの時間、キャスターとボードを見て話している。関西テレビ「報道ランナー」より]

このツイート騒動について被害にあった小西候補の事務所を取材すると、「テレビの討論会の全景画面を普通に見ていれば、小西候補は司会者に向けてパネルの数値などを見ながら説明していることは明らかです。それを、全景画面を示さずに一部のみを切り取って悪罵を投げつけるのは、悪意が感じられます」とコメントした。

ただ、小西候補の側にも問題が無かったわけではない。ツイートの、「吉村候補にデマを指摘され」の「デマ」とは、大阪府知事選挙の争点である大阪都構想について小西候補が、初期投資として1500億円かかると発言した部分を指している。吉村候補が「初期投資は500億円であり1500億円には15年分のランニングコストが含まれている」と指摘したことが、「デマを指摘されふてくされる」との虚偽の内容につながっている。

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