加藤勝信官房長官 定例記者会見(10月13日午後)
(記者)
共同通信のカサイです。日本学術会議についておうかがいします。
今年の日本学術会議の会員任命文書に、首相と並んで加藤官房長官の押印がありました。
安倍政権当時の任命の際にも、同様に当時の菅官房長官が関わっていたのでしょうか、おうかがいします。
(長官)
多分、いまおっしゃった会員任命文書というのは、多分、決裁文書のことなんだろうと思いますが、それ、私の押印があることはそのとおりであります。
あの、過去の話ということでありますから、確認していないので、断定的なことは申し上げませんが、基本的には同じ形ではなかったかなというふうに思います。
(記者)
NHKの●●です。引き続いて学術会議についておうかがいいたします。
立憲民主党の枝野代表が今日、党の役員会で、誰が6人を推薦リストから外したのか、周囲がサポートすることは分かるが、菅総理大臣が判断しないでほかの人が判断したということであれば、そのこと自体の違法性が疑われるという発言をされました。
菅総理が事務方と任命に当たって考え方を共有したという説明はお聞きしていますが、政府としては6名を任命しないという具体的な判断は、これは菅総理が行ったという認識なのでしょうか。
(長官)
ちょっと質問の趣旨がしっかり理解できてないかもしれませんが、要するに、最終的に決裁の判断をしたということにおいて、もうそれで全てではないかというふうに思いますけれども。
(記者)
最終的な判断をしたということは、その6名を任命しないというその決断に菅総理が具体的な判断をして、その結果になったという理解でいいでしょうか。
(長官)
6名を任命しないではなくて、99名を任命するというのが権限ですから、99名を任命するという決断をしたということであります。
(記者)
毎日新聞サトウです。話題戻りまして日本学術会議についておうかがいします。
日本学術会議は10月3日付で、新会員候補6人の任命を拒否した理由と、6人の任命を求める要望書を内閣府に送付しておりましたが、政府としてご回答されているのか、現状についてお聞かせください。
(長官)
あの、現在まだ返答している状況ではありません。
事務方において対応、対応について検討がなされているということであります。
それに対する対応について検討がなされているということであります。
(記者)
毎日新聞のサトウです。重ねておうかがいいたします。
要望書にございます任命拒否の理由の説明や6人の任命をどうするかについての政府の考えは、既に記者会見の場などでも長官が述べられていると思いますけれども、それでも回答に至っていない理由というなはなぜなんでしょうか。
(長官)
いやしたがって、どういう対応の仕方があるのかについても検討がなされているということであります。
(記者)
朝日新聞のキクチです。関連でおうかがいいたします。
先ほど自民党の塩谷議員が、学術会議の在り方について議論するプロジェクトチームの立ち上げを菅総理に報告されました。
早期に提言をまとめて政府に提出する予定もありますけれども、どういった議論を期待されているか、お願いします。
(長官)
すいません、ちょっとその場に私自身が立ち会っていなかったのでやりとりは承知をしておりません。
自民党においてですね、日本学術会議についてこれまでもさまざまな議論があったんだろうと思いますが、そういったことを踏まえて議論がなされるということなんだろうと思います。
そこで一つ答えが出てくれば、政府としてですね、それは受け止めていきたいと思います。
(記者)重ねておうかがいします。朝日新聞のキクチです。
今回、任命判断を巡って6人が除外された理由であったり、経緯についてはまだまだ不明な部分が多いままです。
あのこうした中で、学術会議の見直しについての議論が始まっていくことについては長官、どのようにお考えになりますか。
(長官)
あの、いまおっしゃった任命に関する話とですね、学術会議としてどうあるべきか等々の話、これはまた別のものなんだろうと思います。
それはそれぞれの問題意識の中でですね、議論がなされていくんだろうと思います。
(記者)
東京新聞のムラカミです。日本学術会議に関連しまして、杉田官房副長官の人事への指示についておうかがいいたします。
きょうの、行われました野党の会合で、文部科学事務次官だった前川喜平氏が16年夏に、文化功労者を選ぶ審議会の選考委員について、杉田官房副長官に候補者リストを見せたところ、1週間後に、この2人は差し替えてと突き返されたことがあったと説明がありました。
実際にこういったことがあったのでしょうか。
もしあったとすれば、どうしてそのような対応になったのでしょうか。
(長官)
ちょっと当時のことを私、承知しておりませんから、いま突然の答えなので、控えたいというふうに思います。