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【日本学術会議問題】加藤官房長官会見(10月9日)

【日本学術会議問題】加藤官房長官会見(10月9日)

菅義偉首相が日本学術会議の会員6名の任命を拒否した問題で、加藤勝信官房長官は9日午前の会見で、河野太郎行政改革担当大臣のもとで日本学術会議のあり方について検証していくとの認識を示した。(会見録一覧はこちら)(インファクト編集部)

(注)記者会見は公開情報ですので、転載等は自由です。首相官邸サイトの動画などで発言内容を確認し、日本学術会議関連の発言は全て抽出するようにしています。途中で別の内容で質疑応答があった箇所は横ラインを入れています。聞き取りにくい部分などは●●としています。必要に応じて正確を期すための修正を行います。

加藤勝信官房長官 定例記者会見(10月9日午前)

(記者)
●●です。話題変わりまして学術会議の見直しについておうかがいます。
学術会議を行政改革の対象として、河野大臣のもとで検証するとの一部報道がありました。
事実関係と、見直しをする場合、具体的にどういった部分について課題があるというふうにお考えなのか、またどのような観点に立って見直しを進めてくのかお聞かせください。

(長官)
河野大臣のもと日本学術会議について、科学の観点から社会的課題について提言していくといった会議の役割を含め、そのあり方について与党とも連携しながら検証が行われていくものと承知をしております。
あの、具体的には、今日河野大臣も会見されておりますから、そこで大臣から説明がなされているものと思います。

(記者)
朝日新聞の関連でおうかがいします。朝日新聞のキクチです。
あの、この会議のあり方の見直しですが、自民党内でも下村政調会長がプロジェクトチームの設置を発表しております。
日学法で定める政府への勧告が2010年8月以来行われていないということも問題視されていましたが、今回のあり方の見直しはこうしたことも理由の1つに含まれているんでしょうか。

(長官)
まあ、党でご議論されておりますんで、具体的にどうした問題意識を持っておられるかまで、ちょっと私もつまびらかに承知をしているわけではありませんけれども、これまでもいろんな議論があったわけであります。
そして実際、総合学術会議や有識者会議等でも議論されてきているところでもあります。
そうしたところを踏まえて党でご議論されるということではないだろうかというふうに思います。

(記者)
関連でおうかがいします。朝日新聞のキクチです。
一方で、平成27年の同会議の今後の展望について取りまとめた有識者の取りまとめでは、国の予算措置による財政基盤の確保など、現在の制度を変える積極的な理由は見出しにくいという提言もありました。
取りまとめから5年たちますが、当時と状況は変わっているというご認識なんでしょうか。

(長官)
いやですから、そうしたものも含めて党においても議論がなされるということであります。


(記者)
日本テレビのアマノです。学術会議に関しておうかがいします。
先ほど河野大臣も行革の対象にすると発表しましたけれども、任命の問題などが出ているこのタイミングでの行革の対象にするという動きには批判的な声もありますけれども、これについてはどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(長官)
前段のところの記者会見の話はちょっと私は聞いていないので分かりませんけれども、あの、これは行政改革等、あるいはいろんな改革を進めるに当たって、まさに例外を設けることなくですね、一つ一つ問題提起があればそれを取り上げていくという、そういう姿勢は大事じゃないかというふうに思います。


2020年10月9日午前、首相官邸

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