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豪雨災害でボランティアが体験した困難とは①

200人を超える犠牲者を出し、今も復旧作業が困難を極める豪雨災害。その現場にボランティアとして入ったカメラマンが見たものは・・・。通り一遍の取材からは見えてこない現場の苦境をリポートする。加藤雅史(文/写真)

ブルーシートで覆われた瓦礫の中から発見されたのは行方不明者の遺体だろうか

女性が何か呼びかけている。遺族だろうか・・・。

テレビに映し出されるその光景から、私の脳裏には、数年前の土砂災害の現場がフラッシュバックした。2014年広島県広島市安佐南区で発生した土砂災害の現場だった。

当時、私はフリーランスのカメラマンとして、発生直後の現場に入り取材をしていた。

2014年広島市での土砂災害現場で遺体を搬送する消防隊員 写真:加藤雅史
2014年広島市での土砂災害現場で遺体を搬送する消防隊員 写真:加藤雅史

全く同じような瓦礫と土砂で覆われた住宅街で、ブルーシートで覆われた中から遺族の方の悲痛な声で名前を呼ぶ声を聞いた。無言でブルーシートで包まれた遺体を搬送する消防隊員ら、手を合わせる地元住民・・・私は無心でカメラのシャッターを押し続けた。

その4年前の光景とともに、強烈な臭いまで思い出された。私は、いてもたってもいられなくなった。

ボランティアに行こう。7月の三連休(14日~16日)なら可能だ。すべての予定をキャンセルした。そして準備に取り掛かった。

先ずボランティア保険。510円で加入する事ができる。最寄の社会福祉協議会で申請書を貰い、郵便局で支払いをしてその領収書と共に申請を行った。

ちょっとした手間だが、代理で何人も加入できる。この保険は、自宅から活動場所までの移動中や活動中の事故などにも適用される。

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