平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑥ 戦場取材の鉄則】 前線に入った新田義貴。ウクライナ軍の砲兵部隊に密着するが、そこで見たものは限られた砲弾を使わざるを得ない兵士の姿だった。新田は戦場取材の鉄則を破ってその実態を見続ける。(文/写真:新田義貴) 戦闘の最前線のドネツク州に入って4日目の2月20日、僕らはウクライナ軍の戦車砲部隊の取材に向かった。今回もまた軍の広報官が同行し...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024④ 再び最前線ドネツク州へ】夫を戦争にとられた状態が続く家族の中に不公平感が渦巻き始めたウクライナ。その夫たちが送られている最前線はどうなっているのか。新田義貴はその状況を取材するためドネツク州に向かった。(写真・文/新田義貴) 2024年2月17日の午前2時半、キーウでの取材を終えた僕は滞在していたホテルをチェックアウトした。通訳のセルヘイがロ...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑤ 深刻な弾薬不足の実態】 8月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻して2年半となった。戦争が終わる気配はない。ウクライナがロシア領内への攻撃に着手したとの報道もあるが、ウクライナが攻勢でロシアが劣勢とも言い切れない。侵略を受けたウクライナを支援する動きは自然なことだ。一方で、ウクライナの現状を冷静に見る視点も必要だ。新田義貴はその現状を見続ける。...
平和・安全保障【司法が認めた沖縄戦の実態㉚】壕から住民を追い出したのは誰か30回を数えた「司法が認めた沖縄戦の実態」。その内容を執筆者の文箭祥人が振り返った。取り上げた証言の中から見えたのは「壕追い出し」の実態だった。追い出されたのは住民だった。では、誰が追い出したのか?それは日本兵だった。(取材/写真 文箭祥人) 6月23日、沖縄は「慰霊の日」を迎える。沖縄県南部の糸満市摩文仁にある平和祈...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024③ ロシアに連れ去られた子供たち】軍事侵攻から2年を迎えるウクライナで大きな社会問題になっているのが、戦時下における子供たちの心の問題だ。なかでも、占領地からロシア本国に連れ去られた子供たちの現状は分からない部分が多く極めて深刻だ。(取材・写真/新田義貴) こうした問題に果敢に取り組んできたNGOがある。2014年に設立された「セーブ・ウクライナ(SA...