アメリカ合衆国大統領とのずれが露呈する米国務長官を否定的に報じる日本のメディア「ティラーソン長官にもガバナンスの問題はあるんです」 17日(2017年12月)の朝のテレビ番組で元外交官の岡本行夫氏がそう発言していた。ガバナンスとは統治能力という意味だろう。その根拠として、国務省幹部の多くがまだ任命されていないことを挙げた。 米トランプ政権が発足して間もなく1年になる中で、降ってわいたように出てき...
アメリカ合衆国ウィメンズ・マーチ Divided States of America/アメリカ「断」衆国 その断層の実像②舗道に立つうちに、押し寄せる群衆にたちまち呑み込まれた。遠くで誰かの声が響き、それを皆が繰り返して次第に大きな掛け声の波になる。「言い続けよう・抵抗しよう」…。 1月20日、久しぶりに青空が広がったニューヨークで行われた「ウィメンズ・マーチ(女性たちの行進)」の光景だ。 ウィメンズ・マーチは、ほぼ1年前のこの日、トラン...
アメリカ合衆国米朝両首脳が出会いで見せた親密さにCNNテレビが驚愕12日、シンガポール時間の午前9時から始まった米首脳会談。米CNNテレビは現地シンガポールにクーパー・アンダーソンやクリスチャン・アマンプールといった著名キャスターらを派遣して生中継で伝えた。その中で、トランプ大統領と金正恩委員長が出会いの場で見せた互いを気遣うような仕草や握手を繰り返したことに驚きを示した。 番組の中...
アメリカ合衆国米朝首脳会談は本当に驚くべきことなのか?米朝首脳会談にトランプ大統領が応じる姿勢を示したことが衝撃を与えている。しかし、それほど驚くことなのだろうか?勿論、まだ会談が正式に決まったわけではないので安易な予測は控えたいが、私はYahooニュースでその可能性を書いてきた。別に誇れる話ではないのは、新聞がよく書く「米朝関係筋」や「米政府関係者」から得た情報ではない...
アメリカ合衆国互いを必要とするトランプ大統領と金正恩氏 米朝関係の深層15日、北朝鮮の金正恩氏が、「米国の様子を見守る」と発言したことが報じられた。これを意外なことのように受け止めるメディアが多いが、自然な流れだと理解しておいた方が良い。トランプ政権は北朝鮮にとって対話できない相手ではないからだ。寧ろ、トランプ政権が元気な方が金正恩氏にとって都合が良いくらいだろう。なぜなら、双方が相手を...