ファクトチェック【Fact Check】小池都知事「9345億円の東京都の貯金ほぼ全額溶かしてました」は誤り小池都知事が9,345億円あった東京都の貯金を、ほぼ全額使い切った旨の言説が拡散している(6月29日現在で、約199万件の表示、約1.9万件のいいね)。しかし、貯金にあたる「財政調整基金」の残高が21億円まで減少するとの見通しはあったものの、実際には、そこまで東京都の貯金が減少することはなく、拡散した言説は誤りだった。...
ファクトチェック【FactCheck】「昭和天皇はCIAのスパイ」は虚偽「昭和天皇はCIAのスパイだった?」とのXの投稿が拡散した。既に「デマ」と指摘されているが、あらためてその内容を確認した。英文だが翻訳ソフトにかければ直ぐにわかる内容であり、「?」がついていたとしても、虚偽の情報の拡散との指摘は避けられない。 対象言説 X「昭和天皇はCIAのスパイだった?」ひぇー、CIAの工作員だと公...
平和・安全保障【司法が認めた沖縄戦の実態㉚】壕から住民を追い出したのは誰か30回を数えた「司法が認めた沖縄戦の実態」。その内容を執筆者の文箭祥人が振り返った。取り上げた証言の中から見えたのは「壕追い出し」の実態だった。追い出されたのは住民だった。では、誰が追い出したのか?それは日本兵だった。(取材/写真 文箭祥人) 6月23日、沖縄は「慰霊の日」を迎える。沖縄県南部の糸満市摩文仁にある平和祈...
ファクトチェック【FactCheck】吉村知事「75%もの学校から(万博)参加希望」はミスリード5月下旬、大阪府の吉村洋文知事が万博へ学校を招待する事業について、「75%に相当する950校もの学校から参加希望」が有ったとXに投稿した。しかしアンケートの対象校は1900あり、この時点での参加希望の表明は正確には50%でしかなかった。 対象言説 「児童生徒の万博招待事業ですが、現時点で1280校から回答あり、75%に...
ファクトチェック【FactCheck】「生活保護受給者の医療費無料を終了」は誤り厚労省が生活保護受給者の医療費無料を終了するという情報がXで拡散されたが、これは誤りだ。 対象言説 【朗報】厚労省「生活保護の医療費無料を終了します。今後は国保に入ってください」「ツイッター速報~Breaking News」2024年5月1日 結論 【誤り】 「生活保護の医療費無料を終了します。」は誤りである。生活保護...
ファクトチェック【FactCheck】スイスの安楽死についてファクトチェック海外での安楽死に関する様々な情報がネット上で拡散している。基本的に、スイスなどの海外では安楽死が可能だという説明が多いが、その中にそう簡単ではないとの指摘があったので、その内容をファクトチェックした。 対象言説 「200万と語学力が無いとスイスで安楽死出来ません」(X2024/03/19) 結論 【ほぼ正確】 これ...
ファクトチェック【FactCheck】マザー・テレサは「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者」と言ったのか?「もろ岸田文雄」というコメントと共に、「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者です。マザー・テレサ」という発信がSNS上で拡散した。しかしマザー・テレサがこうした発言をしたという記録は確認できず、これは根拠不明だ。 対象言説 「自分の国で苦しんでいる人がいる...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024③ ロシアに連れ去られた子供たち】軍事侵攻から2年を迎えるウクライナで大きな社会問題になっているのが、戦時下における子供たちの心の問題だ。なかでも、占領地からロシア本国に連れ去られた子供たちの現状は分からない部分が多く極めて深刻だ。(取材・写真/新田義貴) こうした問題に果敢に取り組んできたNGOがある。2014年に設立された「セーブ・ウクライナ(SA...
ファクトチェック【FactCheck】「勲三等瑞宝章の受章者は格下の国民栄誉賞を授与されるわけない」は誤り「格上の勲三等瑞宝章」を受賞した人間は「格下の国民栄誉賞」を受賞しない?勿論、それぞれの章には違いが有るものの、そこに「格上」も「格下」もない。 対象言説 「手塚治虫は国民栄誉賞より格上の勲三等瑞宝章を授与されてるから、格下の国民栄誉賞を授与されるわけないのだ/そんなことも知らずに、「日本のお偉方の漫画芸術文化に対する...
ジャーナリズム【Fact Check】新型コロナワクチン推進のための「広報プロジェクト」は透明性が確保されているのか?【ワクチンのファクト㉔】新型コロナワクチンに関しては推進する観点で政府が広報活動に取り組んだことが明らかになっている。「新型コロナワクチン広報プロジェクト」がそれだ。それは透明性のある取り組みだったのか?。InFactが情報公開請求等を通じて調べた結果、透明性は薄く、何が行われたのかわからない実態が浮かび上がった。(田島輔) 「黒塗り」の資料...