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トランプの米国とどう向き合うか

アメリカ合衆国は、敬意を表すべき古くからの民主制国家であります。本年の大統領選挙は、部分的にはほとんど耐えられないほどの対決状況をともなう特別な選挙でした。それだけに私は、たぶんここにいらっしゃるみなさんの大半がそうであったように、格別の緊張感をもって選挙結果を待ちました。

アメリカ国民が自由・公正な選挙において誰を大統領に選出するかは、アメリカ合衆国の領域をはるかに超えた意味を有しています。われわれドイツ国民にとっては、EU外の国で、アメリカ合衆国ほど、われわれと深い結びつきをもっている国はないと言ってまちがいないでしょう。

ドナルド・トランプ共和党候補(トランプ候補の公式HPより)
ドナルド・トランプ共和党候補(トランプ候補の公式HPより)

強力な経済力、軍事的潜勢力、文化的影響力を持つこの大国を統治する者は、ほとんど全世界中において感知せられるべき責任を負うことになります。アメリカの女性たち・男性たちは、来年からの四年間、この責任をドナルド・トランプに負わせるという決断を下しました。

民主主義、自由、法にたいする畏敬、人間の尊厳にたいする畏敬、出自あるいは肌の色や宗教や性や性的志向性や政治的立場に囚われないこと――こうしたさまざまな価値によって、ドイツとアメリカは結びついています。こうした価値を基礎として、私は、アメリカ合衆国次期大統領であるドナルド・トランプに、緊密な共同・協力を提供することを約束します。

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