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側近の辞職でトランプ大統領が犯人捜しを指示~トランプの米国とどう向き合うか? (30)

トランプ大統領の側近で安全保障担当補佐官だったマイケル・フリン氏がその職を辞し、後任にはデビッド・ペトレイアス元CIA長官の名前などが挙がっている。側近の辞任に沈黙を貫くトランプ大統領だが、辞表が届いて最初に出した指示は、情報漏洩の犯人捜しだったという。

ドナルド・トランプ大統領(www.donaldjtrump.comより)
ドナルド・トランプ大統領(www.donaldjtrump.comより)

フリン氏の辞任の引き鉄となったのはワシントン・ポスト紙が9日に報じた、情報機関及び捜査機関の盗聴記録だ。そこには、フリン氏とセルゲイ・キスリヤク駐米ロシア大使との間で行われた複数の電話でのやり取りが記録されており、そこで、オバマ政権がロシア政府に科す制裁についてやり取りがあったことが確認できたというものだった。

●普通に行われている盗聴

因みに、当局による盗聴は米国では珍しいことではない。情報機関であるCIAは勿論だが、捜査機関であるFBIについても、盗聴は普通に行われている捜査手法の1つでしかない。贈収賄事件の捜査に使われ、現金のやり取りの現場で交わされた会話の記録が裁判所に提出されるなども珍しいことではない。


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