ロシアとの不適切な接触が明らかになって辞任したトランプ大統領の側近をめぐって、共和党も議会での追及の姿勢を見せ始めた。民主党と共和党が歩調を合わせるという事態に、トランプ大統領は政権発足1か月も経たずに厳しい状況に置かれることになる。
トランプ大統領の国家安全保障担当補佐官だったマイケル・フリン氏は、ロシア政府に科せられる制裁についてロシア側と事前に話し合いをしていたことが明らかになり辞任。当時、フリン氏は民間人であり、民間人が政府の許可なく外交に関与することを禁じたローガン法に違反した疑いがもたれている。
(参考記事: 米メディアがトランプ大統領インタビューで見せた気骨)
ローガン法は1799年に制定された法律で、訴追されれば懲役刑もあり得る。
これを受けて民主党は、フリン氏の行動は明確にローガン法に違反しているとして、議会での全面的な捜査を求めている。