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トランプ政権下で噂される国務省の機能不全 日米関係にも影響の懸念(39)

「トランプ政権は外交をホワイト・ハウスで行おうとしている感じだ。しかしそうなると、外交が国内政治の延長で行われる可能性が高い。また、トップ、つまり大統領の思いつきや思い込みで外交政策が立案される恐れが有る。詳しくはわからないが、先の北朝鮮外交官へのビザの発給もそうではないかと思う。そもそも、あのタイミングでビザを出すという判断をするのもおかしいし、出すと決めた後に判断を変えるのも外交上は極めてマイナスだ。外交の鉄則は継続性だ。それを国務省は常にやっているわけで、今のままだと混乱しか生じないのではないか」
その上で、日米関係についても警鐘を鳴らす。
「先の首脳会談を受けて日本側は日米関係は良好だと考えているかもしれない。しかしホワイト・ハウス主導の外交となると、大統領が世論を見て政策をうつ恐れが有るので、世論の動向次第でどうなるかわからない。”’例えば、今回のセッションズ司法長官の件で世論が政権に批判的になってきたとしよう。そうすれば、目先を変えるためにターゲットを探すことは十分あり得る。そのターゲットが日本になることだって考えられる”’」
※元外交官のコメントは本人からの申し出で、一部修正しています。

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