金正恩委員長をめぐっては側近の粛清や実の兄である金正男氏の暗殺を指示した疑いがもたれている。これについて金日成総合大学で学んだこともあるロシアの北朝鮮専門家、アンドレイ・ランコフ氏は、「軍などの忠誠を得るために周囲に恐怖を与える必要がある」と分析している。
一方、CIAで精神分析の研究施設を設立し、金正恩委員長とその父親の金正日氏の精神状態を分析しているジェラルド・ポスト氏は、金正恩委員長だけなら危険ではないが、そこにトランプ大統領が関わることで危険性が増す恐れがあると指摘している。この中でポスト氏は、2人にはある種の共通点があるとして、「北朝鮮が好んで米国にとっての脅威になるかと問われれば、答えはNOだが、金正恩委員長とトランプ大統領とのやり取りが何かしらの行動に発展する懸念は有ると思う」と話している。
(参考記事: 拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件])