公式発表では司法長官らによる進言を入れての解任とされたトランプ米大統領によるFBI長官の解任だが、実際にはトランプ大統領の意向だった様だ。ワシントンポスト紙が伝えた後、大統領本人がNBCテレビの取材で認めた。
(参考記事:FBI長官の解任で トランプ米大統領への批判強まる)
ワシントンポスト紙によると、トランプ大統領は最近の議会でのFBI長官だったジェームズ・コミー氏の発言などに神経をとがらせていたという。特にロシア関連の捜査についての発言に不満を持っていたということで、解任の3日前にペンス副大統領やバノン主席戦略官ら一部の側近を招集して解任する考えを伝えたという。その際に、司法省からの進言を得たという形をとることを決めたという。
これについて11日、NBCテレビの取材に応じたトランプ大統領は「解任の理由は彼が良い仕事をしなかったからだ」とした上で、「進言は有ったが、進言が無くても解任する予定だった」と話し、解任が大統領本人の意向だったことを認めた。
(参考記事: FBI長官解任でトランプ米大統領の姿が辞任した大統領とダブリ始めた)