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トランプをめぐる都市伝説

トランプをめぐる都市伝説

大統領が、ロシアゲートと言われるスキャンダルを捜査中だったFBI長官を解任したことは、米国だけでなく世界に衝撃を与えた。そして6月8日には、解任されたジェームズ・コミー氏が議会で証言し、「大統領は嘘をついた」と指摘した。しかし、混乱が続く米国の首都の真ん中に鎮座するFBI本部は何事も無かったかのようにその姿を見せていた。(文&写真:加藤雅史)

 

最強の捜査機関とも称されるFBIは、首都ワシントンのペンシルベニア通りの一角にある。

 

不思議な感覚に陥るのは、FBI本部を背にペンシルバニア通を右手に見た時だった。そこに、ドナルド・トランプ大統領が去年9月にオープンさせたホテルが見えるからだ。

 


つまり、今最もホットな問題であるトランプ大統領の司法妨害問題の「現場」とも言える場所に立った感覚となる。

 

しかしそれだけで終わらない。FBI本部の隣のマクドナルドで昼食をとった時のことだ。ダブルチーズバーガーを頬張りながら、ふと顔を上げて外のサインを見てみると、「911」の文字が目に飛び込んできた。この店の地番は911だという。

 

FBIの建物の南側にはトランプ氏のホテル、そして北側には「911」のマクドナルド。ちょっとした都市伝説と言ったら言い過ぎだろうか?

もっとも、FBIは数年後にはワシントンを出て、近郊の広い場所に引っ越すということなので、この「都市伝説」は期間限定ということになる。

 

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