インファクト

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共同編集長退任のお知らせ

共同編集長退任のお知らせ

編集長の立岩陽一郎です。21年2月をもってこれまで一緒にやってきた楊井人文共同編集長が退任します。InFactの命名者であり、InFactの取り組みの中心にいた楊井氏には感謝の言葉しかありません。以下、楊井氏から読者のみなさんへの挨拶の言葉を掲載させて頂きます。

退任の挨拶

私は、去る2月28日をもってInFact共同編集長を退任いたしました。
担当してきたファクトチェック部門は立岩陽一郎編集長に引き継ぎ、私は、FIJ(ファクトチェック・イニシアティブ)事務局長として、人材育成など担い手拡大のための取り組みに専念していくことにしました。

前身の「ニュースのタネ」時代の2019年10月に就任以来、ファクトチェック記事に加え、週刊・ネット上の情報検証まとめシリーズをほぼ毎週、出してきました。
ファクトチェックの枠にはまらないものとしては、「ハリボテ民主主義」シリーズ「小池都政の公約検証」シリーズなどの企画もしてきました。
自由にやらせていただいた立岩編集長、協力していただいたメンバーには感謝しかありません。
寄付をしていただいた方をはじめ読者の皆様にも、改めて御礼申し上げます。

立岩さんは「日本でファクトチェックを普及させたい」という私の思いにいち早く理解を示し、FIJ創設時メンバーになっていただきました。当時アメリカで長期滞在中だった立岩さんと直接会ったのは、2017年の世界ファクトチェック会議(Global Fact)に参加するためマドリッドに向かう機内でした。以来この会議に毎年参加し、共著『ファクトチェックとは何か』を出すなど、まさに同志的な存在でした。
当時、私はまだ日本報道検証機構/GoHooの代表で、主要メディアの報道を対象としたファクトチェックに取り組んでいた頃ですが、報道だけでなく、政治家等の発言やネット上の言説のファクトチェックも必要と考えるようになっていました。そこで、2017年総選挙の頃から、何度か「ニュースのタネ」に寄稿するようになりました。
2019年に日本報道検証機構が解散した後、「ニュースのタネ」でファクトチェックを本格的に展開してほしいと託され、その年の秋から調査報道、ルポを担う立岩さんと分担してきました。
2020年にInFactに改称後、新しいメンバーも迎え入れ、少しずつその存在が認知され、寄付をしてくださる方が徐々に増えたことはとても嬉しいことでした。

今後もInFactが小さくてもキラリと光るメディアとして発信を続け、そして日本のファクトチェック活動でより重要な役割を担うことを願って、別の立場から見守っていきたいと思います。
読者の皆様には、引き続きInFactのご愛読、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

2021年3月1日

InFact 元・共同編集長 楊井人文

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