米国にトランプ政権が誕生して20日で1か月。しかし各省庁で幹部職員が任命されず欠員となるケースが目立っている。米有力紙は、過去にトランプ大統領を批判した人物を外しているために人材が集まらないと指摘。大統領への忠誠心を判断材料にする対応に、まるで「独裁国家」との批判も出ている。
●政治任用の幹部欠員が続く
現在、閣僚15人のうち、まだ6人が決まっていないなど、政権の陣容が固まらない状態が続く異例の事態となっている。その結果とも言えるが、4000人以上とも言われる各省庁の政治任用の幹部が決まらない状態が続いている。
(参考記事: トランプ政権を痛烈に批判する米お笑い番組の気骨)
こうした中、その内情を18日付のニューヨーク・タイムズ紙が証言者の実名入りで報じた。証言したのは、エリオット・エイブラム氏。レーガン政権時代に国務省の幹部に登用され、以後、共和党の外交、安全保障政策に助言を行ってきた。