米ワシントンポスト紙は26日、北朝鮮問題について報じた。この中で、金正恩労働党委員長を「狂人扱い」して軽視することで、今後の対応を誤る危険性があると警告する専門家の声などを伝えている。
記事は、上院軍事委員会の重鎮で軍事政策に大きな影響力を持つ共和党のジョン・マケイン議員が金正恩委員長を指して、「北朝鮮を動かしている狂ったデブガキ」と評したり、米国のニッキー・ハーレイ国連大使が「我々はまっとうな人間を相手にしていない」と語ったことに触れ、こうした認識が今後の米国の判断を誤らせる危険性があると指摘。
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記事の中で、フロリダ大学のベンジャミン・スミス教授は、金正恩委員長は「狂人」ではないとして、「彼が現在も実権を握っていることがその証拠だ」としている。
また北朝鮮との文化交流などを行っており元NBAスターのデニス・ロッドマンの訪朝で行動を共にしているカナダ人のマイケル・スパーボー氏は、「金正恩委員長は極めて外交的且つプロフェッショナルに活動していた」と証言。その上で、「彼は時に真面目に、時に愉快にふるまっていたが、彼が異常な人物だという感じはしなかった」と話している。
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