アジア情勢ルポ朝鮮の今 訪朝で見えた金正恩政権の狙い① 2019年4月27日から5月3日にかけて私、立岩陽一郎は訪朝した。これは拓殖大学海外事情研究所の求めに応じてその時の体験をまとめたもので、「海外事情」の2019年9・10月号に掲載された。今回、同研究所の理解を得てその内容をここに掲載させて頂く。(立岩陽一郎) 平壌の夜の会話 「日本人にはウリナラで今起きている変化とい...
アジア情勢ルポ朝鮮の今 訪朝で見えた金正恩政権の狙い③私が最初に訪朝したのは2018年4月。そして直近の訪朝は2019年4月27日から5月3日。このルポは、この2度の訪朝を比較して自分が目にしたこと、耳にしたこと、感じたことを書いている。今回がその3回目。これまで2回、私が見た朝鮮について、平壌の状況や板門店での軍人とのやり取りなどを描いてきた。勿論、それは常に対文協=朝...
アジア情勢ルポ朝鮮の今 訪朝で見えた金正恩政権の狙い②今年訪朝した際の体験から、金正恩政権が何を目指しているのかを考えるシリーズ。2回目は、ITに力を入れる姿を内外に示す状況と、朝鮮人民軍に見える変化を見る。この記事は拓殖大学海外事情研究所の季刊誌「海外事情2019 9・10」に寄稿したものに一部加筆、修正して掲載している。掲載については同研究所の許可を得ている。(立岩陽...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ③石丸:日本がインテリジェンスを結集したとして、拉致被害者の誰が、どこにいるのか探るのというのは極めて難しいと思います。 蓮池:難しいでしょう。拉致対策本部(拉致対)はそれなりに一生懸命にやっているんですよ。韓国や中朝国境に毎月のように行っている人も中にはいて、情報を集めている。でも、この間やってきたことは拉致対なんてそ...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ②元家族会事務局長の蓮池透さんとジャーナリスト石丸次郎の対談連載の二回目。7月初めにも北朝鮮側から「在朝日本人調査」の結果報告があるという観測が流れている。その真偽は不明だが、仮に報告があるとして、それが安倍政権の「望むもの」であるとは限らない。蓮池さんは「真相・真実の解明」が拉致問題の解決であり、そのための調査であるべ...