平和・安全保障悲劇は宮古島でも【司法が認めた沖縄戦の実態⑩】沖縄のリゾート地、宮古島。観光客が降り立つ宮古空港。この空港は、沖縄戦当時、日本海軍の飛行場だった。宮古島には、ほかに2つの陸軍飛行場があった。太平洋戦争末期、日本軍の敗北が始まり、日本軍は「帝国」を防衛するため沖縄県を重視するようになり、平坦な地形である宮古島に軍用飛行場建設を計画し、人口5万2千人の宮古島に、3万の...
平和・安全保障【司法が認めた沖縄戦の実態】⑪ 住民被害を拡げた日本軍の南部移動沖縄の住民は日本軍の行動に伴う形で戦場を逃げまどう。そして、その結果、住民の被害を拡げる。最高裁判所が認めた住民の陳述書からたどる沖縄戦の11回目は、日本軍とともに南部に逃げた住民の悲劇。(文箭祥人) 2019年に火災で延焼した世界遺産の首里城。国内外から多くの観光客が訪れる沖縄の文化財だ。沖縄戦のとき、その地下深くに...
平和・安全保障【司法が認めた沖縄戦の実態⑧】集団自決を生き抜いた集団自決。沖縄戦を語る際に欠くことのできない悲劇だ。住民を巻き込んだ地上戦で、沖縄の人々が集団自決を選ぶケースが多く報告されている。そこに日本兵の指示は無かったのか。最高裁判所が認めた住民の証言からその状況を読み解く。(取材・文/文箭祥人 写真・画/大城安信 )
平和・安全保障スパイ容疑で日本兵に斬殺された祖父 司法が認めた沖縄戦の実態⑦沖縄戦では日本兵が地元住民をアメリカ軍のスパイと疑って殺害するケースが報告されている。原告比嘉洋子の祖父もその一人。残虐非道な沖縄戦被害だ。(文箭祥人)
社会司法が認めた沖縄戦の実態⑥ 母と弟は船とともに沈んだ沖縄戦の被害について国の責任を求めた裁判で、2018年、最高裁判所は、国の責任は認めなかったものの、沖縄戦の被害については原告の訴えを認める判決を出した。つまり司法が沖縄戦の悲惨な実態を認めたということだ。では、裁判所が認めた沖縄戦の実態とはどういうものだったのか。この裁判をフォローしてきたジャーナリストがシリーズで伝...