平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑦ ドローン部隊の女性兵士】 この戦争で多用されているドローン。ニュースでも頻繁に「ドローンによる攻撃」が報じられている。では、実際にドローン攻撃を行っている部隊とはどういうものなのか。新田義貴はその現場に足を踏み入れた。(取材/写真 新田義貴) 2月6日、ゼレンスキー大統領は無人航空機や無人艇に特化した「無人兵器軍」を創設する大統領に署名したと発...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑥ 戦場取材の鉄則】 前線に入った新田義貴。ウクライナ軍の砲兵部隊に密着するが、そこで見たものは限られた砲弾を使わざるを得ない兵士の姿だった。新田は戦場取材の鉄則を破ってその実態を見続ける。(文/写真:新田義貴) 戦闘の最前線のドネツク州に入って4日目の2月20日、僕らはウクライナ軍の戦車砲部隊の取材に向かった。今回もまた軍の広報官が同行し...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024④ 再び最前線ドネツク州へ】夫を戦争にとられた状態が続く家族の中に不公平感が渦巻き始めたウクライナ。その夫たちが送られている最前線はどうなっているのか。新田義貴はその状況を取材するためドネツク州に向かった。(写真・文/新田義貴) 2024年2月17日の午前2時半、キーウでの取材を終えた僕は滞在していたホテルをチェックアウトした。通訳のセルヘイがロ...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024③ ロシアに連れ去られた子供たち】軍事侵攻から2年を迎えるウクライナで大きな社会問題になっているのが、戦時下における子供たちの心の問題だ。なかでも、占領地からロシア本国に連れ去られた子供たちの現状は分からない部分が多く極めて深刻だ。(取材・写真/新田義貴) こうした問題に果敢に取り組んできたNGOがある。2014年に設立された「セーブ・ウクライナ(SA...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ⑩ クラスター爆弾の戦慄】戦争が続くウクライナを取材する新田義貴のメモ。新田は一般人を殺傷することで知られるクラスター爆弾を見せられる。戦乱に巻き込まれた人々の声を記録する連載の最終回。それは新田のある言葉で終わった。(取材・文/新田義貴) 7月8日朝、滞在していたスロビアンスクを車で出発し、東へ20分ほどの距離にあるリマンという町に向かう。前...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ⑨ 最前線の“ロシア系”住民】ウクライナでの戦争は続く。新田義貴は現地で救援活動をする日本人のジャーナリストと遭遇。その活動に同行して更に戦争の現実に迫っていく。(写真・文/新田義貴) 7月2日午後2時、オデッサでの取材を終えいよいよ最終目的地のウクライナ東部に向かう。写真家の尾崎孝史さんが運転するスズキの4WDで広大な平原を走ること8時間、夜10...
平和・安全保障ウクライナの日本人牧師【新田義貴のウクライナ取材メモ⑧ 】戦乱のウクライナで避難者らを支援する日本人牧師に出会った新田義貴。牧師は危険をいとわずに支援物資を現地の人々に配る取り組みを続けていた。牧師の取り組みと思いを取材した。(取材/写真:新田義貴) 6月28日、カホフカダム破壊による洪水被害の取材を続けていた僕は、被災者救援の拠点となっているキリスト教会を訪れた。ヘルソン郊...
平和・安全保障ゼレンスキーは英雄なのか?【新田義貴のウクライナ取材メモ⑦】「僕はゼレンスキーが嫌いだ」。ジャーナリストのセルヘイはそう言った。ゼレンスキーを英雄視することが当然視されるメディアの状況は日本でもウクライナでも同じだ。彼は英雄なのか?セルヘイの言葉は新田義貴に突き刺さった。(文/写真:新田義貴) 6月26日、ニコポリでの原発関連取材を終えての帰途、クリヴィー・リフという町で遅い食...
平和・安全保障「原発占領地」で不安は戦慄に変わった【新田義貴のウクライナ取材メモ⑥】戦場と化すザポリージャ原発。歴史の教訓から学び続けてきたはずの人類は、再び愚行を繰り返すかもしれない。その新田の不安は原発を前にして戦慄に変わった。(文/写真:新田義貴) 6月下旬、ウクライナ南部で洪水被害を取材していた僕にはもうひとつ気がかりなことがあった。ロシア軍侵攻直後の去年3月から占領下にあるザポリージャ原子力...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2023①】キーウ再び2022年にロシア軍が侵攻したウクライナに入って取材をした新田義貴が再びウクライナに入った。前回、戦場で翻弄される人々に焦点をあてた新田の報告。今回もその視点は同じだ。しかし、今回は取材報告ではなく、取材メモだ。ざらついた戦争の現実を、現地の人々の姿を伝える。(取材/写真:新田義貴) 去年3月初旬から40日間ウクライナ...