政治トランプ大統領は米朝会談で拉致問題を提起すると約束したのか「北朝鮮に対して強硬なトランプ大統領」との看板を勝手につけた形のメディア各社が、このところの米国のトランプ大統領の発言に右往左往している。しかし、そう簡単には修正はできない。そのためか、6月7日に行われた日米首脳の共同会見についても、正確さを欠く報道が散見される。 ホワイトハウスで6月7日(日本時間の8日未明)に行われ...
ジャーナリズム米朝関係の報道でマスコミ各社は政府に踊らされてないか「正恩氏は拉致問題に関する日本との対話にオープンな姿勢を示した」 米朝首脳会談後の15日付で朝日新聞が報じた記事だ。これはトランプ大統領が安倍首相に電話で伝えた内容ということで、「安倍政権幹部」が語ったという。細かい表現や情報源の表記は違うが、各社とも、大筋で同じ内容を報じている。 これまで北朝鮮との対話を拒否してきた...
国際拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件④定年を迎えた両親に弟の失踪が重くのしかかる。そうした中、「日本人カップルの失踪は外国工作機関が関与」という記事が産経新聞で報じられる。しかし続報はなく、やがて記事は忘れられてしまう。諦めきることなく弟を探し続けて憔悴する両親。家族として弟の救出に奔走した蓮池透がたどる知られざる拉致の記憶。その第四弾。 ●住民票の職権削...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ③石丸:日本がインテリジェンスを結集したとして、拉致被害者の誰が、どこにいるのか探るのというのは極めて難しいと思います。 蓮池:難しいでしょう。拉致対策本部(拉致対)はそれなりに一生懸命にやっているんですよ。韓国や中朝国境に毎月のように行っている人も中にはいて、情報を集めている。でも、この間やってきたことは拉致対なんてそ...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ②元家族会事務局長の蓮池透さんとジャーナリスト石丸次郎の対談連載の二回目。7月初めにも北朝鮮側から「在朝日本人調査」の結果報告があるという観測が流れている。その真偽は不明だが、仮に報告があるとして、それが安倍政権の「望むもの」であるとは限らない。蓮池さんは「真相・真実の解明」が拉致問題の解決であり、そのための調査であるべ...
アジア情勢拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件③仕事を持つ両親は、休みになると弟を捜しまわった。しかし手掛かりは何も出てこない。警察は動いてくれない…。家族として弟の救出に奔走した蓮池透がたどる知られざる拉致の記憶。その第三弾。 ●家族で捜し回る日々 弟がいなくなった当時、父は教師で母は柏崎市役所の職員だった。父は学校が夏休みだったが、母は不明になった次...
平和・安全保障拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件②忽然と消えた弟。弟には付き合っていた女性がおり、その女性も一緒に姿を消したという。直ぐに戻ってくるだろうとの思いが、時が経つについて焦燥感に変わってきた。そして警察への相談…。被害者家族として救出活動を担った蓮池透が、拉致問題の知られざる記憶を綴る連載の第二弾。 ●捜索願い 1978年7月31日に薫ら2人が...
アジア情勢拉致の記憶~蓮池兄がたどる拉致事件●弟がいなくなった 弟の薫がいなくなったのは、忘れもしない1978年7月31日のことである。弟は東京の中央大学法学部の3年生で、夏休みを利用して、新潟県柏崎市の実家に10日間程度の予定で帰省していた最中だった。私はそのときは東京電力株式会社福島第一原子力発電所に勤務していたので、柏崎では弟に会っていない。 私たちは3人...
平和・安全保障拉致問題は前進するか 蓮池透 ×石丸次郎対談 ①拉致被害者をはじめ、北朝鮮に在住するすべての日本人の調査することに日朝両政府が合意して一年が過ぎた。これまで北朝鮮からは何の報告も回答もなく、日本社会からは失望の声が強まっている。一方、京都府警がマツタケ不正輸入容疑で朝鮮総連系の商社を摘発し、総連議長の次男の逮捕起訴に至るなど、日本政府は圧力を強めている。日本人調査の...
アジア情勢拉致問題は前進するか 蓮池透× 石丸次郎 対談④石丸:昨年12月に、米国のワシントン・タイムズが北朝鮮の極秘文書を入手したとして、「外国人拉致は金正日氏の直々の指示によって行われた」と報じました※。この記事はどうご覧になりましたか? 蓮池:記事が出た時最初はスルーしたんです。でも弟(蓮池薫さん)は反応示しましたね。記事を読むと、内容は、(金正日氏が)いつ指示を出した...