それはどういうことなのか? 記事は、ウイスコンシン州の51歳の白人男性の言葉を紹介している。
「この町で起きている変化を目の当たりにすれば、『何かをしなければならない』と言うだろう」。
つまり、白人社会が崩壊することに危機感を覚えた人々がトランプ支持に動いたということだ。
実際にはイリノイ州でトランプは勝てなかった。しかしその周辺は全てトランプ支持になった。つまり、その記事は選挙戦の全てを的確に予想したわけではないが、流れを的確に分析していたことは間違いない。しかも、非白人層が増えた州で非白人から人気のないトランプが勝利するという逆説的な状況も取材から浮かび上がらせている。