就任式まで2週間を切り、トランプ次期大統領は政府の要職を任命する重要な時期を迎えている。こうした中、娘婿のジャレッド・クシナー氏が運営していた会社を辞職する意思を固めた。ホワイト・ハウス入りの準備と見られている。しかし、米国には親族の政権入りを規制した反縁故法がある。ロシア問題を抱えるトランプ氏だが、更に新たな火種を抱えることになる。(ワシントンDC/立岩陽一郎)
国防長官などの重要閣僚の任命は既に始まっているが、トランプ氏が政治任用するポストは4000を超えると言われる。中でも注目されるのは大統領を直接補佐するホワイト・ハウスのスタッフの任命だ。
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この中で、かねてから注目されていたのが長女イバンカ氏の夫で不動産会社を経営するジャレッド・クシナー氏の動向だ。ワシントン・ポスト紙は、クシナー氏が自身の経営する会社を辞する準備を進めていると報じた。7日、クシナー氏の弁護士が語ったという。