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トランプの米国とどう向き合うか? (27)~「トランプ船に乗った安倍総理」 米ジャーナリストから見た日米首脳会談

●トランプ政権がこけたら安倍政権もこける

そのワシントン・ポスト紙のデスクは次の様に話した。アジアでの取材経験のあるベテラン記者だ。

「安倍総理とその周辺にとっては今回の会談は成功ということになるのだろう。普通なら、これは日米関係の良好さを示すという意味で、誰もがハッピーな話だ。しかし、大統領がトランプだという点を考えると、日本にとってもそれが良いのかわからない」

もう少しはっきり言ってくれないかと頼むと次の様に話した。

「前のめり過ぎないかということだ。最初に首脳会談を行ったメイ(英首相)も、帰国後はトランプ一辺倒でないことを明言している。メキシコやカナダといった正直言って、目下、米国にとってもっとも重要な国・・・日本の皆さんには申し訳ないが・・・の首脳ははるかに距離を置く姿勢を示している」

そして続けた。

「はっきりしていることは、安倍総理とトランプ大統領との友好関係をアピールする場にはなっているということだ。そして、安倍総理の命運がトランプ大統領の手の中に握られたことは間違いない。つまりトランプ政権がこけたら安倍政権もこけるだろう。つまり安倍総理はトランプ船に乗ったわけだ」

なるほど、安倍総理はトランプ大統領の船に乗った。もう下船は許されないということなのかもしれない。しかし、と彼は言った。

「しかし、トランプ大統領にとってはどうか?安倍総理がどうなろうとも、トランプ大統領は痛くもかゆくもない。捨てる時は捨てるだろう。そして、彼は平気でそういうことをやってきた人物だ。それは知っておいた方が良い」


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