●情報機関へのメッセージ
一つは、自国の情報機関へ向けてだ。トランプ氏は、会見で初めて、大統領選挙で行われたハッキングがロシア政府によるものと認めて次の様に話した。
「ハッキングに関しては、それはロシア政府がやったものだ。それは確かにやってはならないことだ」
ロシア以外にも、中国も行っていると続けたが、これまで認めてこなかったロシア政府の関与を認めたことは大きい。
また、この問題に触れる際に、威厳を示したかのように語った情報機関の守秘義務話も一種のメッセージだったのではないか。そのいささか芝居がかった表情は、彼が情報機関に対し、「私を信用して欲しい、そうすれば互いに良い仕事ができる」と言いたかったのではないかと思えてならない。