米トランプ政権が地球温暖化防止の取り組みからの撤退を加速させることが明確になった。世界に温暖化の警鐘を鳴らしてきた政府機関の予算を大幅に削減するという。また、温暖化防止のために企業に課してきた規制の撤廃も発表された。
●国際的な研究機関の予算を大幅削減
ワシントン・ポスト紙によると、日本でもノアの名称で知られるNOAA=米海洋大気局の予算が一挙に17%削減されることがわかったという。NOAAは大気や海面の温度変化を観測しており、計測結果から世界の年平均気温が毎年過去最高を記録していることを発表してきた。こうした活動が各国の温暖化の防止の取り組みを後押ししてきたと言われている。
しかし、2割近い予算の削減で、今後の活動は大幅な縮小が避けられない情勢だ。
(参考記事: トランプ大統領の米国とどう向き合うか ドイツ首相の選択)
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