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米有力紙がコラムで「トランプ大統領は不道徳で不誠実に生きてきた70歳」と酷評~トランプの米国とどう向き合うか? (49)

しかし、トランプ大統領は3月4日午後8時35分のツイートで、「恐ろしいことだ!私の勝利の直前にオバマが私のトランプ・タワーに盗聴を仕掛けていたことがわかった」とツィートしていた。またその27分後には、「なんと堕ちたことか、オバマ大統領は神聖なる選挙の場で私の電話を盗聴していた。これは(ニクソン大統領が辞任に追い込まれた)ウォーターゲート事件だ。悪い奴だ」とツィートしている。

記者会見で、「大統領の説明を我々はどう信じれば良いのか」と質問責めにあったスパイサー報道官は、「大統領は冗談は言わない」と逆切れ。記者団からため息がでる会見となった。

(参考記事:米有力紙が森友学園スキャンダルは「安倍総理の危機」と報道)

この問題で米議会は、トランプ大統領に主張を裏付ける証拠を提出するよう求めているが、証拠は提出されていない。

有力紙の1つUSAツデー紙は、トランプ大統領の支持率は30%で、不支持がその倍の60%となっているという最新の世論調査を発表。この中で、共和党支持者を含む6割の人が、大統領はツィートし過ぎるという不満を持っているとの結果を示している。

こうした中、ニューヨーク・タイムズ紙は13日、専属コラムニスト、チャールズ・ブロウ氏のコラムを掲載。この中でブロウ氏は、”’「思うに、トランプ氏がまっとうな大統領になると信じた人々はその希望を捨てるべきだろう。この選挙当選者は、人生の大半を不道徳で不誠実で無頓着に過ごしてきた70歳だ」”’とトランプ大統領を酷評した。

通常、米国では新大統領は就任後の100日間は党派を超えて歓迎ムードが続くとされる。トランプ大統領は、就任後50日で世論調査、新聞のコラムで厳しい評価を受ける異例の事態となっている。

(参考記事:トランプ大統領の「前大統領による盗聴」の根拠に女性ジャーナリスト?)


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