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トランプ米大統領がもう1人の最高裁判事指名の準備か 実現すれば米社会の保守化は必至 ~トランプの米国とどう向き合うか? (74)

トランプ米大統領がもう1人の最高裁判事指名の準備か 実現すれば米社会の保守化は必至 ~トランプの米国とどう向き合うか? (74)

指名した最高裁判事の承認を勝ち取ったばかりのトランプ米大統領だが、もう1人の最高裁判事の人選に入ったようだ。引退が噂されるリベラル派の判事の後任指名となる。仮にこの人選が通ると、米国社会は一気に保守化することが避けられない。

米国の最高裁判事は9人。トランプ大統領は空席になっていた最高裁判事に保守的なニール・ゴーサッチ判事を指名し、上院の承認を得た。これで、最高裁判事は保守派の判事が5人と多数を占めることになった。

そして、今、80歳のアンソニー・ケネディー判事が6月末で引退するのではないかとの噂が飛び交い始めており、トランプ大統領が後任の人選に入ったようだ。米ブルンバーグニュースが報じた。

ケネディー判事は共和党保守派のレーガン大統領によって指名されたものの、妊娠中絶を認める最高裁判決や同性婚を認める最高裁判決を書くなど、その是々非々の態度がリベラル派の判事と数えられている。

トランプ大統領の支持者は妊娠中絶や同性婚について禁止する最高裁判決を求めており、ペンス副大統領もその意向を表明している。このため、ケネディー判事の後任に保守派の判事を送り込むことで最高裁に保守派の判事6人を確保したいところだ。

(参考記事: トランプ大統領が連邦最高裁判事を指名で、更に米国の分裂が深まるとの懸念も~トランプの米国とどう向き合うか? (20))


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