平和・安全保障【司法が認めた沖縄戦の実態㉖】十・十空襲と日本兵による「追い出し」沖縄本島をアメリカ軍が空襲した「十・十空襲」。焼きだされた県民は隠れ場所を求めてさまよう。しかしそこで体験するのは日本兵による「追い出し」だった。それは県民の命を奪い、生き残った子供を孤児にした。写真は久志孤児院跡。(文/写真:文箭祥人) 十・十空襲 「外には大勢の大人がいて、『逃げなさい』という大声が飛び交っていまし...
アメリカ合衆国【アメリカ中西部通信④】驚くほど本格的な「模擬選挙」(下)前回(「驚くほど本格的な「模擬選挙」(上)」に続く、アメリカ中西部通信4回目。取材者の柏木明子が模擬投票が実際に行われたセントポール市の高校での取り組みをお伝えする。(写真、文/柏木明子) 何が問題か、どんな候補か 筆者が訪れたハイランドパーク高校ではどんな授業が行われているのだろうか。アメリカ政治を教えるデイビッド・...
ジャーナリズムコロナワクチン契約書が非公開の理由 厚労省が明らかにした製薬会社への配慮「【ワクチンのファクト⑳】不開示となっているコロナワクチン契約書の不服申し立ての審査は、1年以上も進展がなかった(ワクチンのファクト⑲)。今般、ようよく審査の進捗があり、厚生労働省から契約書非公開の「理由説明書」が提出された。そこに書かれていたのは製薬会社への配慮だった(田島輔)。 「理由説明書」の送付 新型コロナワクチンの供給契約書(ファイザ...
アメリカ合衆国【アメリカ中西部通信③】学校で行われる本物さながらの「模擬選挙」(上)小・中・高生のための「模擬選挙(mock election)」と聞くと、どんな選挙を想像するだろうか。米国中西部ミネソタ州でも、2020年からYMCAと州務長官が共同で、「生徒による投票(Students Voting)」と呼ばれる模擬選挙を実施している。しかしその方法は、「模擬」とは呼べないほど本格的だ。模擬選挙当日...
ファクトチェック【Fact Check】国立感染症研究所「『論文』は『行政文書』に該当しない」は「誤り」 一部の「論文」について開示を決定国立感染症研究所(以下、感染研)は、新型コロナウイルスの存在を証明する論文の情報公開請求について「不開示」としている。その理由は、「『論文』は『行政文書』に該当しないというものだ。しかし、InFactの調査及び指摘に感染研はこれまでの判断に誤りが有ったことを認め、一部の「論文」について「行政文書」として今後は開示するこ...
ジャーナリズムコロナワクチン契約書の非公開問題 不開示不服の審査は1年間進まず【ワクチンのファクト⑲】新型コロナワクチンの供給契約書は全面的な「不開示」となっており、その内容は一切不明だ(ワクチンのファクト⑥)。InFactは、厚生労働省による契約書の「不開示決定」について不服申立てを行ったものの、審査は1年以上も何の音沙汰ない異様な状態が続いている。(田島輔) 「不開示決定」への不服申立て InFactは、2021年...
ジャーナリズム真っ黒だったコロナワクチンのマーケティング調査提案書と報告書【ワクチンのファクト⑱】InFactでは、厚労省が実施したコロナワクチン広報プロジェクトについて調査している(ワクチンのファクト⑫、⑬)。今回新たに広報プロジェクトの基本となったマーケティング調査の提案書と報告書を情報公開請求したが、公開された資料のほとんどが「黒塗り」だった。それも真っ黒な「黒塗り」だった。(田島輔) 黒塗り資料の数々 今回...
ファクトチェック【Fact Check】「憧れの職業の2位にプリキュア」という投稿は虚偽=4エンマ第一生命が発表したとされる「憧れの職業の2位にプリキュア」との投稿がネット上で拡散したが、これは虚偽だ。(赤井優生・宮下爽) チェック対象 「憧れの職業の2位にプリキュアあるのすご笑」(Twitter、2022年12月7日投稿) 結論 【虚偽】画像によると、第一生命保険が行った「大人になったらなりたいもの」調査の小学生...
アメリカ合衆国【ミネソタ通信②】当選知事が語った「デモクラシー健在!」アメリカの中間選挙は連邦議会の上院で決選投票となったジョージアで民主党の現職が勝利し、100議席のうちの51議席を獲得。その直後に民主党議員1人が離党し無党派となったが、結果的に50対49という民主党勝利の結果となった。仮に無党派となった議員が共和党の側についたとしても、副大統領のハリス氏が上院議長としての1票を行使で...
ファクトチェック【Fact Check】「75歳以上の高齢者の医療費窓口負担が、1割から2割に。」はミスリード日本共産党の志位和夫委員長が、後期高齢者の医療費窓口負担割合の変更を受けて、「今日から、75歳以上の高齢者の医療費窓口負担が、1割から2割に。」とツイートした。しかし、全ての人の窓口負担が1割から2割になるわけではないため、注意が必要だ。(安東幸大、桑原野乃佳、赤井優生、田島輔) チェック対象 「今日から、75歳以上の...