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米トランプ政権、初軍事作戦でつまずき 戦死した米兵の父親が「バカげた作戦」と批判(38)

しかし、実はこの作戦にはその当初から疑問符がつきまとっている。
死亡したのはオーエン隊員だけではない。イエメン人の側では13歳以下の子供9人を含む少なくとも25人が死亡したと見られている。米軍人が死亡したのみならずイエメンの一般人を巻き込んだ作戦に、どのような意味が有ったのかという指摘が出ているのだ。
こうした中、オーエン隊員の父親がマイアミ・ヘラルド紙の取材に応じて、「政権が発足して1週間にもならない段階でなぜこんなバカげた作戦をやらなければいけなかったのか」と話し、トランプ政権の対応を批判した。
演説でトランプ大統領は、この作戦によって様々な情報を入手できたと強調した。しかしNBCテレビは、作戦について知る複数の関係者からの情報として、そうした事実はないと見られると報じている。専門家の中からも、軍事作戦がどのようなものだったのか事実関係を明らかにするよう求める声が上がっている。
トランプ大統領は日本円にして6兆円を超える予算を国防関連予算に上乗せする予算案をまとめるなど、軍事力の強化に力を入れる姿勢を明確にしている。しかし、最初に承認した軍事作戦でつまずきを見せた形だ。

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