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トランプの米国とどう向き合うか? (6)~トランプ米次期大統領に情報機関は何を語ったのか?

トランプ次期米大統領はロシア政府による大統領選挙への関与を断定した情報機関の報告を受けた後、情報機関の働きを称えつつ、選挙結果に何の影響も与えなかったと断じた。一方で、その後、トランプ氏からはロシアについての言及が減った。情報機関は何をトランプ氏に伝えたのか?

公表された報告書
公表された報告書

議会でロシアによる選挙への関与を明言したクラッパー米国家情報長官。その根拠となる報告書そのものは機密指定を受けていて一般人の我々が見ることはできないが、その概要は米政府のサイトで読むことができる。CIA、FBI、NSAという米国を代表する情報機関がこぞって収集した情報を分析した結果というのが触れ込みだ。

参考記事: トランプの米国とどう向き合うか

この中でプーチン大統領の指示によってロシアの情報機関が動いたという具体的な内容に踏み込んでいることは多くのメディアで伝えられた。しかし、実際に読んでみると、その根拠は曖昧で、あまり衝撃的な内容ではない。

詳細を示しているのはその経緯だ。


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