トランプ大統領は病院からTwitterに動画を掲載して「直ぐに戻る」と語り回復を強調したが、「数日が重要だ」と慎重な見方も示した。(立岩陽一郎)
トランプ大統領の緊急入院から24時間。日本時間の10月4日の午前8時前に、トランプ大統領はTwitterに動画をアップ。ノーネクタイの白いシャツに青いジャケット姿で4分ほど話し、自身とメラニア夫人の状態が良好であることを強調。
この中でトランプ大統領は次の様に話した。
「(病院に)来た時は気分が悪かったが、今は気分は良くなっている。私は直ぐに戻る。『アメリカ・グレート・アゲイン』をなしとげなければならない。選挙をやり遂げる。私は世界のためにやっている。コロナウイルスに勝つ必要が有る・・・このウイルスをどう呼ぼうとも」
その上で、新型コロナに関する医療の状況について「奇跡だ」と評して「神からの授かりものだ。私は良くなっている」と称賛した。
「ホワイトハウスの2階の安全な場所にとどまっているわけにはいかない。私は問題に対処しなければならない」と語り強さをアピールした。しかし、自身の症状については、「今後の数日が重要だ」と慎重な見方も示した。
トランプ大統領の容態については高熱の有無や人工呼吸器を装着しているのかという点で不明確な情報が流れたが、この動画を見たCNNの医療担当記者のサンチェス医師は、「容態はそれほど悪くないようだ」と話した。
大統領選挙は現地時間の10月7日(日本時間の10月8日)に副大統領候補による討論会が予定されている。登壇するペンス副大統領はPCR検査の結果、陰性だったが、サンチェス医師は、「状況から見てペンス副大統領は濃厚接触者であり少なくとも14日間は隔離して経過を見るべきだ」と述べた。
最高裁判事の指名式の画像を見ると、ペンス副大統領は今回感染が明らかになった人々に囲まれた形となっていることがわかる。
これを受けてキャスターを務めるウルフ・ブリッツァー氏は「討論会の主催者に、討論会をリモートで行うよう求めたい」と述べた。