加藤勝信官房長官 定例記者会見(10月16日午後)
(記者)
共同通信社のカサイです。
先ほど総理は日本学術会議の梶田会長と面会しました。
梶田会長によると、6人の任命拒否の理由については明確な回答がなかったとのことですが、具体的にどのようなやりとりが行われたのか、おうかがいします。
(長官)
先ほど梶田、日本学術会議の梶田会長が総理のもとを訪れられ、就任のご挨拶をされたと承知をしております。
詳細、私、立ち会ったわけではないので、具体的に承知をしているわけではありませんが、梶田会長からぶら下がりの中でお話がなされたものと聞いております。
本日の面会は日本学術会議をよりよいものにという共通の目標を持って進めていくためのスタートと位置付けられるのではないかと思っております。
今後とも必要なコミュニケーションを図りながら、学術会議がよりよいものになるよう、ご尽力いただけることを期待しているところであります。
(記者)
朝日新聞のキクチです。よろしくお願いします。
話題戻りまして学術会議について改めておうかがいします。
梶田会長からは、6人の任命除外の理由や再任命を求める決議も手渡されたとのことです。
総理また政府からは、いつどのようにこの文書に回答されるお考えなのか、お願いいたします。
(長官)
まず要望書について梶田会長から再度お渡しがあったところでありますが、本日はいわば最初に申し上げたご挨拶ということもあり、むしろ未来志向で、今後の学術会議のあり方、世界のアカデミーとの連携などについて話がされたものと承知をしております。
で、この本文、要望書の取り扱いにはこれまでも申し上げてまいりましたけれども、事務方において引き続き対応を検討しているというのがいまの状況であります。
(記者)
重ねておうかがいします。朝日新聞のキクチです。
学術会議側は今回除外された6人の再任命を求めています。
政府として現状再任命するお考えはあるのか、また再任命することはそもそも可能なのかどうかについて、ご認識をお願いします。
(長官)
任命、その場においても任命についてのですね、考え方を申し上げてきたということであります。
それから、既にもう任命は終わっているというふうに私どもは認識をしております。
(記者)
重ねておうかがいします。朝日新聞キクチです。
いまほど長官からもご説明ありましたが、きょうは未来志向で学術会議が社会や国にどう貢献していくかというお話をお2人でされたということです。
現在行われている自民党のPTや、河野大臣の下での行革の議論とは別に、学術会議側とこの国とであり方について協議、一緒に協議していかれるですとか、何らか会議体をつくられるですとか、そういったお考えはあるんでしょうか。
(長官)
いま、別に具体的なことを想定しているわけではなく、これまでもそうでありますけれども、必要なコミュニケーションをこれまでも図ってきた、またこれまでも図りながらですね、進めていきたいということであります。
(記者)
●●です。学術会議の話にちょっと戻らせていただきます。
先ほど長官、今後もコミュニケーションを取っていく必要があるというふうにおっしゃってましたけれども、6人の任命ですとか、学術会議のあり方をめぐって、今後も必要があれば総理は梶田会長と話し合われることというのはあるんでしょうか。
(長官)
先ほど申し上げた具体的なことを、いま何も決まっているわけではありません。
だから、これまでもですね、会長とそれから会議とそれから事務局等の間では、さまざまなコミュニケーションが図られてきたというふうに承知をしております。
引き続きそうしたコミュニケーションをしっかり図っていきたいということであります。
(記者)
毎日新聞サトウです。話題戻りまして、日本学術会議の関連でおうかがいいたします。
総理は9日にあったインタビューで、梶田会長に会って直接説明する意思はあるのか問われた際に、総合的俯瞰的な活動を確保する観点から、日本学術会議にその役割を果たしていただくためにふさわしいと判断される方を任命してきた、こうしたことを丁寧に説明していきたい、梶田会長とは事務局との間でコミュニケーションを取っていると思うが、会長がお会いしたいということであれば、お会いさせていただく余裕を持っている、との趣旨の発言をされました。
この発言から総理は梶田会長と直接会われた際には任命拒否の理由を丁寧に説明するものと受け止めていたのですが、今日はなぜそのようなご説明がなかったんでしょうか。
(長官)
これはまず最初に申し上げたように、ご挨拶ということで、梶田会長も来られ、お二人の中の会話でそういったものは進むんだろうと思いますので、そうしたお互いの会話の中において、それ、いま、申し上げた未来志向という話に話がいったということなんじゃないんでしょうか。