ゾマホン・スールレレ氏が投稿したザンビアにある川の画像がまるで顔のようだとツイッター上で話題となった。確認したところ、写真ではなく絵だった。(藤 華子)
チェック対象
ザンビアにある川です。随分人の顔に見えませんか?
ザンビアにある川です。随分人の顔に見えませんか?
結論
【誤り】 この画像は写真ではなく絵である。
【誤り】 この画像は写真ではなく絵である。
この投稿はゾマホン・スールレレという人物によるもので、2021年4月16日現在、日本で約3900リツイート、約2.5万いいねを得るなど拡散している。
この「ザンビアにある川です。随分人の顔に見えませんか?」という指摘は、ザンビアには人の顔に見える川が有ることを示しており、これが写真であればその指摘に問題は無い。そのため、これが写真かどうかを確認した。
当該画像は写真か?
調べると、この画像の出典はArtonline.ruというサイトだった 。このサイトはバーチャルギャラリーでロシア人作家の様々な作品を展示しているサイトである。
この作品はルビチェク・ナタリア氏によるもので、作品の種類の説明を読むとこのように書かれている。
Вид искусства:Живопись
deepl翻訳によると「アートタイプ:絵画」
つまり問題となっている画像はそもそも写真ではなく、絵画であることがわかる。よって絵画を写真のように見せたこの投稿は誤りとなる。
この絵はザンビアの川を描いたものなのか?
更に、この絵がザンビアの川を描いたものなのかも調べた。インターネット上ではザンビアに実在する川であるザンベジ川との意見もある。
しかし、バーチャルギャラリーのコメント欄で作者本人が作品についてのコメントに対して返信している。そのコメントからは実在する川をモチーフにしたとは伺えない。
つまり、この絵がザンビアの川をモチーフとしたと言える確固たる証拠はない。
結論
ゾマホン・スールレレ氏の投稿は、写真ではなく絵画であり、氏の指摘する「 ザンビアにある川です。随分人の顔に見えませんか? 」は誤りだ。
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