平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑦ ドローン部隊の女性兵士】 この戦争で多用されているドローン。ニュースでも頻繁に「ドローンによる攻撃」が報じられている。では、実際にドローン攻撃を行っている部隊とはどういうものなのか。新田義貴はその現場に足を踏み入れた。(取材/写真 新田義貴) 2月6日、ゼレンスキー大統領は無人航空機や無人艇に特化した「無人兵器軍」を創設する大統領に署名したと発...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2024⑤ 深刻な弾薬不足の実態】 8月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻して2年半となった。戦争が終わる気配はない。ウクライナがロシア領内への攻撃に着手したとの報道もあるが、ウクライナが攻勢でロシアが劣勢とも言い切れない。侵略を受けたウクライナを支援する動きは自然なことだ。一方で、ウクライナの現状を冷静に見る視点も必要だ。新田義貴はその現状を見続ける。...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2023①】キーウ再び2022年にロシア軍が侵攻したウクライナに入って取材をした新田義貴が再びウクライナに入った。前回、戦場で翻弄される人々に焦点をあてた新田の報告。今回もその視点は同じだ。しかし、今回は取材報告ではなく、取材メモだ。ざらついた戦争の現実を、現地の人々の姿を伝える。(取材/写真:新田義貴) 去年3月初旬から40日間ウクライナ...
平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ②】日常を取り戻した首都キーウだが再び訪れたキーウは新田義貴には前回訪れた戦場とは異なる平穏な場所に見えた。しかし人々に話しかけると、そこはまだ戦場だった。(文/写真:新田義貴) ヘルソンへ向かう夜行列車は21時33分発。2等寝台の切符は800フリブニャ、日本円でおよそ3000円だった。夜まで時間がたっぷりあるので、1年ぶりのキーウの町を取材することに...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑩】キーウ攻防戦の爪痕ロシア軍の侵攻直ぐにウクライナ入りした新田義貴。一度ポーランドに出るも、キーウ全州をウクライナ軍が奪還したと聞いて再びウクライナに入った。そこで見たものは掘り起こされた多くの遺体だった。(取材/写真:新田義貴) 4月2日、ウクライナでの約3週間におよぶ取材をひとまず終えた僕らは隣国ポーランドの首都ワルシャワまで戻り帰国...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告③】祖国防衛に団結する市民ウクライナ入りをした新田義貴が目撃したのはロシア軍の侵攻に備える市民の姿だった。そこで見たものは、「祖国を守る」という信念と団結だった。(取材/写真:新田義貴) AK-47 3月8日。翌日のキエフ行きのためリヴィウの町で買い出しをしていた僕たちのもとに、夕方から市民のための銃の取り扱い講習が開催されるという情報が入った...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告②】後方支援基地リヴィウウクライナ入りした新田氏。歴史ある町リヴィウで激戦の地キエフ入りの準備を進める。そこはまだ人々の生活が営まれ、激戦地の後方支援基地といった状況だった。(取材/写真:新田義貴) 3月8日、宿舎の向かいにある教会の鐘の音で目が覚める。この日は1日、リヴィウで今後の取材に向けた準備を行う。 まずは町の中心部にあるプレスセンタ...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告①】戦乱のウクライナへロシア軍が侵攻したウクライナにジャーナリストの新田義貴氏が入った。今、ウクライナで何が起きているのか。戦乱の地からのリポート。(写真/取材:新田義貴) 「報道の原点は現場にある」。 この言葉を改めて僕に深く考えさせる事件が起こった。2月24日、ウクライナにロシア軍が侵攻したというニュースが世界を駆け巡ったのだ。まさか2...