米国の高校で、学生新聞が調査報道で自校の校長の学歴詐称を暴いた。校長は辞任。調査報道の盛んな米国でも高校生の頑張りに称賛の声があがっている。
自校の校長について調べたのは、カンザス州にあるピッツバーグ高校の学生新聞「ブースター・ルダックス紙」。地元紙が報じた内容によると、新たに校長として赴任したエイミー・ロバートソン氏について「ブースター・ルダックス紙」が取材。学歴に私立コーリンズ大学で修士号と博士号を取得と記していたので、その学歴に問題が無いか取材をしたという。
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その結果、このコーリンズ大学は、教育機関として機能しておらず卒業資格を買うことが可能だということがわかったという。
取材班はロバートソン氏に取材結果を示してコメントを要求。その直後、ロバートソン氏が地元の教育委員会に辞表を提出したという。
教育委員会は辞表を受理し、再度、校長職の選考を再開する考えを示した。今後、ロバートソン氏と競った応募者らへの打診を行うということで、委員会は、「我々が求めているのは最良の人材であり、それは生徒が求めているものでもある」と話している。
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