Twitter上で、氏名や電話番号、住所、性別、年齢などの個人情報を投稿すると、モザイクがかかるというツイートが拡散している(6月21日時点で、2099件のリツイート、1.3万件の「いいね」)。しかし、Twitter社は「そのような機能はない」と断言しており、実在する住所や電話番号をツイートしてもモザイクがかかることはない。
対象言説
氏名や住所等の個人情報について、モザイクがかかっているようにみえるツイート
結論
【虚偽】
当該ツイートについては、Twitter社の注意書きが添付されており、そこには「現在のTwitterにそのような機能は存在しない」と明言されている。そのため、Twitterに個人情報を入力してもモザイクがかかることはない。
InFactはレーティングをエンマ大王で示している。
問題のツイートは「虚偽」であり、これは4エンマ大王となる。
エンマ大王のレーティングは以下の通り。
- 4エンマ大王 「虚偽」
- 3エンマ大王 「誤り」
- 2エンマ大王 「ミスリード」「不正確」「根拠不明」
- 1エンマ大王 「ほぼ正確」
InFactはファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)のメディアパートナーに加盟しています。この記事は、InFactのファクトチェック基本方針、およびFIJのレーティング基準に基づいて作成しました。
ファクトチェックの詳細
上記のとおり、Twitterで個人情報をツイートした場合にモザイクがかかるかどうかについて、Twitter社は「現在のTwitterにそのような機能は存在しない」と明言している。
また、Twitterの「個人情報および私的なメディアに関するポリシー」には、「他の利用者の個人情報を、明確な同意や許可なく公開または投稿することは禁止されています。個人情報を公開すると脅迫する行為、または他者にこれを促す行為も禁止されています。」、「個人情報を本人の許可なくオンライン上で共有することは、晒し行為と呼ばれることがあり、プライバシーの侵害に当たり、Twitterルールの違反とみなされます。」と規定されている(参照)。
本当に、Twitterに個人情報を投稿してモザイクがかかるようになっているのであれば、このようなポリシーが存在しているはずはない。
Twitterで個人情報を投稿してモザイクがかかることはなく、安易に個人情報をTwitterに投稿してはならない。
(吉松真彩、秋野有咲)