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【FactCheck】アジア大会のホスト放送局を開催国以外が務めるのは初めてか? 

【FactCheck】アジア大会のホスト放送局を開催国以外が務めるのは初めてか? 

熱戦が繰り広げられたアジア大会だが、国歌演奏、国旗掲揚でミスが出るなどトラブルの多さが指摘されている。こうした中で、日本で開催されているにも関わらず中国のメディアが放送を仕切る異例の事態となっているとの情報がネット上で拡散している。しかしファクトチェックすると、これは前例があり異例な事態ではなかった。

対象言説

投稿は、「日本開催のアジア大会。世界に流す公式映像の制作は中国のCMG-IMP。開催国以外がホストブロードキャスターを務めるのは、アジア大会史上初めて」という文章がある。2026年9月22日時点で、表示378.9万件、2.9万いいね、8090リポストされている。

(2026年9月22日 X投稿)

結論

公式映像を中国のCMG-IMPが務めることは正しいが、開催国以外が、ホストブロードキャスターを務めるのはアジア大会史上初は誤り。

ファクトチェックの詳細

 「ホストブロードキャスター」とは 大会の競技映像など「国際映像」を制作し、放送権を取得した国内外の放送局に提供する業務を担う機関のことで、例えば、オリンピック場合、IOC(国際オリンピック委員会)が2001年に設立したOBS(オリンピック放送機構)がホストブロードキャスターを務める。OBSのホームページOlympic Broadcasting Servicesを参照すると、OBSは、開会式や閉会式、それぞれの競技で「国際信号」と呼ばれる国際映像・音声を制作し、それぞれの国の放送局へ提供している。各国の放送局は、OBSが制作した国際映像と自前で制作した映像を使って自国の視聴者向けに放送する。

 公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会が出している「Host Broadcaster Services – Outsourcing for the 20th Asian Games Aichi-Nagoya 2026」を確認すると、アジア・アジアパラ大会のホストブロードキャスターは、指名競争入札に基づき2025年9月16日に、CMG-IMP(中国メディアグループ・国際メディアポート)が5,156,921,572円で契約している。つまり、「愛知・名古屋アジア大会の公式映像を中国のCMG-IPMが務める」という点は正しい。

因みに、これは放映権とは別のもので、日本国内の放映権はTBSが持っており、アジア大会の放送は日本ではTBS系列で行われている。

では、「アジア大会史上初の開催国以外の国がホストブロードキャスターを務める」という言説についてはどうか。HBSのホームページを確認すると、2018年にインドネシアで開催されたアジア大会において、2017年9月11日にHBSとIMGの合弁事業として設立されたIGBSをホストブロードキャスターとして契約している。また、資料によると、このIGBSは2006年のカタール五で開催されたドーハ・アジア大会においてもホストブロードキャスターを務めている。

つまり、今大会の前にも、開催国以外の国の会社がホストブロードキャスターを務めた事例は存在する。

(横山晴崇)

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