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3 1 1 緊急特集 「 福島第一原発事故から6年 」 「甲状腺がん多発 − 被曝の影響は本当に無いのか?」後編

「1991年に事故当時1歳以下の小児に頸部リンパ節が腫張した甲状腺がんを発見後、いかに早く小さな結節をみつけても周囲のリンパ節に既に転移していることが多かった。早期の適切な診断および外科治療や術後のアイソトープ治療の必要性を痛感した。」(「放射線科学」 第42巻第10号−12号1999年)

ここに例を挙げたようなチェルノブイリ後の重要な情報を、山下氏が「検討委員会」座長であった初期に、委員全員で共有して議論のたたき台とするべきではなかったか。

たとえ結節が小さくても転移が早い可能性がある以上、福島での検診も現状の2年間隔ではなく、ベラルーシのように半年に一度は行うべきだ。早急に変更してほしい。

●検査を縮小しながら受診率低下を止めているのではないか

甲状腺がん検査は、福島県内の事故当時18歳以下に限られてきた。本来なら、進行が早く転移したがんの多発が確認されたら拡大されるべき検査が、今以上に縮小されつつある。


311緊急シリーズ「福島第一原発事故から6年」   「甲状腺がん多発 − 被曝の影響は本当に無いのか?」前編

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