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米女子レスリング大会で性転換者が優勝 トランプ政権が権利制限に利用するとの懸念も(37)

ベッグスさんは、大会に参加するまで52戦して負けなし。ワシントン・ポスト紙によると、テキサス州の裁判所に、ベッグスさんの参加を取りやめるよう求める訴えも出ているという。ベッグスさん自身は男子の大会への参加を持て求めているが、大会組織委員会は、出生時の性別を基準にしているということでベッグスさんの求めには応じられないとしている。
性転換者の権利をめぐってはトランプ政権下で大きな争点となっている。トランプ大統領は、オバマ政権時代に認められた学校でのトイレの利用に関する本人の意思を尊重するなどの取り組みを止めるなど、性転換者の権利を制限する姿勢を明確にしている。
この問題について自身も性転換者であるニューヨーク在住のジャーナリストは次の様に話している。
「問題は、少数者の意見に耳を傾ける社会かどうかだ。ベッグスさんについて言えば、彼は男子の大会に出たいと言っているわけだから出生時の性別に関係なく男子の大会に出せるようにすべきた。せっかくの優勝だが、こういう形になると、トランプ政権が少数者の権利を制限する方向で利用するのではないかと心配だ」
(参考記事:トランプの米国とどう向き合うか? (21)~トランプ米大統領、最高裁判事の承認で狙うのは「絶対的安定多数」)

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