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調査報道とファクトチェックで新しいジャーナリズムを創造します

立岩陽一郎( 4 )

【政治と金の研究】新しい調査報道考えるシンポ報告(1) 全国会議員と知事の政治資金公開目指す「政治資金センター」の発足

【政治と金の研究】新しい調査報道考えるシンポ報告(1) 全国会議員と知事の政治資金公開目指す「政治資金センター」の発足

調査報道を専門とする記者や研究者がジャーナリズムの重要課題について議論するシンポジウム「ジャーナリズム・フェスタ」。その第4回が10月28日、大阪市で開かれた。ジャーナリストの職能集団やNPOが2010年から実施しており、今回は「国境越え協働する調査報道の新地平を考える」をテーマとした。この春のパナマ文書報道を例に、携...
【政治と金の研究②】菅総理の不可解なパーティー 

【政治と金の研究②】菅総理の不可解なパーティー 

政権発足から1か月が経った菅義偉総理。その政治資金の流れを見ると、不可解なパーティーの存在が浮かび上がる。それは高級ホテルで格安で開かれるパーティーだ。普通の人が開催するのは「不可能」なパーティーだという。大臣規範には「国民の誤解を招きかねないような」パーティーの自粛が決められているが。(立岩陽一郎) 前回から「横浜政...
【コロナの時代】友人が感染した(前編)

【コロナの時代】友人が感染した(前編)

3度目の緊急事態宣言が大阪、東京などで発せられるなど、コロナの時代は終息を見通すどころか、まだまだ続く状態だ。これまでに57万人余が感染したというが、その感染者は徐々に私の周囲でも見られるようになっている。実際に、感染するとどうなるのか?そう思っている時、友人から「感染していた」との話があった。(立岩陽一郎) 都内に住...
【化学物質の脅威⑦】先が見えない裁判

【化学物質の脅威⑦】先が見えない裁判

衣料品メーカーの中国工場で責任者を務めていて膀胱がんとなった新田徳(仮名)。会社との戦いを避けて、国の労災認定却下の判断について裁判に訴えることにした。しかし道は険しい。(立岩陽一郎) 「19年12月に三度目に再発。三か月ごとに観察をしている状況が続いています。仮に再発したら、がんの部分を削り取らないといけません」。 ...
【化学物質の脅威①】印刷業界で多発した胆管癌(前編)  

【化学物質の脅威①】印刷業界で多発した胆管癌(前編)  

~便利な社会の裏側で労働者の健康が蝕まれている実態~  大阪市の印刷会社の従業員や元従業員の間に、極端に高い率で胆管がんの患者が見つかったことがあった。それは2011年。なんだろう?何もわからない状況で取材を重ねた結果、それが工場で従業員が使っていた化学物質が原因であることを突き止めた。当初は対応に消極的だった政府も重...
【化学物質の脅威②】印刷業界で多発した胆管癌(後編)  

【化学物質の脅威②】印刷業界で多発した胆管癌(後編)  

~便利な社会の裏側で労働者の健康が蝕まれている~ 大阪市の印刷会社の従業員や元従業員の間に、極端に高い率で胆管がんの患者が見つかったことがあった。それは2011年。なんだろう?何もわからない状況で取材を重ねた結果、それが化学物質による健康被害だということに気づく。その取材結果を当時を、当時、講談社の「現代ビジネス」に連...
【化学物質の脅威③】サムスン電子で起きたこと(前編)  

【化学物質の脅威③】サムスン電子で起きたこと(前編)  

~サムスン電子の工場で白血病はなぜ多発したのか 【前編】~ 日本での化学物質被害を取材した私は、当然、それはアジアの各国でも起きているだろうと見て取材を進めた。それは間違っていなかったが、よもや韓国を代表する巨大企業で起きているとは知らなかった。2013年、声をあげている被害者がいることを知り、ソウルへ飛んだ。(立岩陽...
【化学物質の脅威④】サムスン電子で起きたこと(後編)  

【化学物質の脅威④】サムスン電子で起きたこと(後編)  

韓国政府の調査責任者を直撃 韓国での白血病の発症率は、10万人あたり1人~2人となっている。サムスン電子の工場で従業員が白血病になったケースを疫学調査したところ、この数値を上回らなかったとされた。しかし前述の通り、調査結果の根拠となった具体的な内容は明らかになっていない。 では実際に、どのような調査が行われたのか。私は...
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