平和・安全保障【新田義貴のウクライナ取材メモ2023①】キーウ再び2022年にロシア軍が侵攻したウクライナに入って取材をした新田義貴が再びウクライナに入った。前回、戦場で翻弄される人々に焦点をあてた新田の報告。今回もその視点は同じだ。しかし、今回は取材報告ではなく、取材メモだ。ざらついた戦争の現実を、現地の人々の姿を伝える。(取材/写真:新田義貴) 去年3月初旬から40日間ウクライナ...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑩】キーウ攻防戦の爪痕ロシア軍の侵攻直ぐにウクライナ入りした新田義貴。一度ポーランドに出るも、キーウ全州をウクライナ軍が奪還したと聞いて再びウクライナに入った。そこで見たものは掘り起こされた多くの遺体だった。(取材/写真:新田義貴) 4月2日、ウクライナでの約3週間におよぶ取材をひとまず終えた僕らは隣国ポーランドの首都ワルシャワまで戻り帰国...
InFact【新田義貴のウクライナ取材報告⑨】戦争は「マイダン革命」から始まっていたロシア軍のウクライナ侵攻はいつ始まったのか。戦車がなだれ込んだ2022年2月24日なのか?それともクリミア併合に着手した2014年なのか。違う。それ以前から始まっていたとイヴァンは語った。(取材/写真:新田義貴) この取材で通訳をしてくれるイヴァン。彼の口癖がある。 「この戦争は2月24日に突然始まったんじゃない。20...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑧】~聖ウラディミール大聖堂での礼拝~3月中旬、キーウをめぐる攻防は膠着状態が続いていた。首都陥落を目指し進撃を続けてきたロシア軍の動きはイルピニ川の向うで止まっているように見えた。首都に入った新田義貴の現地リポートは続く。(取材/写真:新田義貴) 戦力で圧倒的に勝るロシア軍が瞬く間にキーウを落とすだろうとしていた大方の軍事専門家の予想に反し、ウクライナ軍...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑦】空爆下の首都で生きる人々3月中旬、キーウの町は連日のようにロシア軍によるミサイル攻撃にさらされていた・・・新田義貴が伝えるウクライナの首都の状況(取材・写真/新田義貴) 15日朝、僕らは前夜に攻撃を受けたという民間のアパートを訪ねた。路上にはミサイルが着弾した跡と見られる大きな穴が開き、爆風でアパートの多くの家の窓ガラスが割れている。この爆風...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑥】キーウで会ったイルピンから逃れてきた家族ロシア軍が包囲していたキーウに入った新田義貴。現地の人々の生活に溶け込みつつ紛争下の人びとを取材する。(取材/写真:新田義貴) 3月10日からキーウでの取材を開始。僕らはキーウの西の外れにある通訳イヴァンのアパートメントに寝泊まりすることにした。 旧ソ連時代に建てられたという年季の入った建物にエレベーターはなく、住居の...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告⑤】「要塞都市キエフ」で大学生の女性が語った言葉ウクライナ入りしたジャーナリストの新田義貴がキエフに入った。そこで新田が見た首都の姿、出会った人々とは。(取材/写真:新田義貴) 3月10日午前8時、僕らはようやく首都キエフへ入った。 町の入り口では厳しい検問が行われていて長蛇の列ができていたが20分ほど待った後、無事に通り抜けることができた。車窓には高層ビルが山脈の...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告④】農業大国ウクライナの大地をキエフに向かうウクライナに入って以後、「報道特集」などで現地の状況を伝えるフリーランス・ジャーナリストの新田義貴。ウクライナの人々の素顔を伝えつつ、キエフを目指す。(取材/写真:新田義貴) 3月9日朝。僕らはいよいよ首都キエフへ向かう。同行するのはウラディミールの友人の映画監督でキエフ在住のイヴァン、その友人でやはりキエフ在住のアン...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告③】祖国防衛に団結する市民ウクライナ入りをした新田義貴が目撃したのはロシア軍の侵攻に備える市民の姿だった。そこで見たものは、「祖国を守る」という信念と団結だった。(取材/写真:新田義貴) AK-47 3月8日。翌日のキエフ行きのためリヴィウの町で買い出しをしていた僕たちのもとに、夕方から市民のための銃の取り扱い講習が開催されるという情報が入った...
国際【新田義貴のウクライナ取材報告②】後方支援基地リヴィウウクライナ入りした新田氏。歴史ある町リヴィウで激戦の地キエフ入りの準備を進める。そこはまだ人々の生活が営まれ、激戦地の後方支援基地といった状況だった。(取材/写真:新田義貴) 3月8日、宿舎の向かいにある教会の鐘の音で目が覚める。この日は1日、リヴィウで今後の取材に向けた準備を行う。 まずは町の中心部にあるプレスセンタ...