アメリカ合衆国トランプの米国とどう向き合うか? (9)~トランプ政権誕生間近の米首都でジャーナリストの追悼式少数者への差別的な発言やマスコミへの批判を繰り返しながらも間もなく米国の第45代大統領に就任するドナルド・トランプ氏。今、米国ではその現象をもってメディアの危機とも言われている。その米国の首都で、1人のジャーナリストを偲ぶ会が開かれた。参加者からは、その死を胸に、あらためてジャーナリストの力が試されているとの思いが語ら...
アメリカ合衆国トランプの米国とどう向き合うか? (3)~米トランプ新政権を揺るがすロシアとの関係ドナルド・トランプ氏の第45代米大統領就任まで秒読み段階となった。しかし、ここにきて、新政権の今後を揺るがしかねない動きが出てきた。ロシアとの関係だ。情報機関のトップの議会証言が波紋を呼んでいる。(ワシントンDC/立岩陽一郎) 「とても高いと言ってよいでしょう。」 5日、米上院軍事委員会で開かれた公聴会。出席したジェー...
ファクトチェック[FactCheck] 「除草剤のせいで鹿が腫瘍だらけ」は誤情報 米ファクトチェック団体が検証アメリカのモンサント社が開発し、広く流通している除草剤が散布された草木を食べたことで、鹿が体全体、腫れ物だらけになったとする言説がその証拠とされる写真がツイッターなどで出回っているが、これは誤りだ。(立岩陽一郎)
ファクトチェック[新型肺炎FactCheck] 「スイス製検査キットを日本政府は頑なに導入しない」は誤り日本政府の新型コロナウイルス対策には批判が多い。その中には妥当なものもあるが、中には根拠の明確でないものもある。その1つに、「スイス製検査キットを日本政府は頑なに導入しない」という医師の発言がある。検査キットの導入を制限しているのでPCR検査を受けられる人数が制限されているという話の根拠となって拡散している。しかし、こ...
地方自治23年前の米兵暴行事件の時と似てきた沖縄の状況「あの時と似てきた」 8月11日、降りしきる雨の中、身動き一つせずに演壇を注視する人々を見てそう思った。 「あの時」とは、1995年10月に行われた県民総決起大会だ。米兵3人が少女に暴行したおぞましい事件に怒りを覚えて集まった人々は主催者発表で8万5000人にのぼった(警察発表は約6万人)。当時、取材をしていた私は、集...
ジャーナリズム報道ステーションが使った「アメリカ政府関係者」の怪1月8日、テレビ朝日の報道ステーションは米国による北朝鮮攻撃計画の内容を独自に入手したと報じた。それによると、米国は北朝鮮のミサイル発射施設などをピンポイントで攻撃する計画だという。従来、北朝鮮への先制攻撃は韓国、日本への反撃が不可避だとして米国政府も慎重になっていたとされる。しかし報道では、北朝鮮は反撃しないと米国政...
アメリカ合衆国米トランプ政権内で激しい権力争い 米メディアが一斉に報道~トランプの米国とどう向き合うか? (69)従来の主張を覆してシリアへの空爆に踏み切ったトランプ政権。その政権内で圧倒的な存在感を示していたステファン・バノン主席戦略官が国家安全保障会議のメンバーから外されたことで、トランプ政権内で勢力争いが起きていると米メディアが一斉に報じ始めた。 トランプ大統領が掲げた「米国第一主義」や「脱グローバリズム」といった政策の思想...
ジャーナリズムトランプ大統領支持の米FOXニュースで看板キャスター降板か ~トランプの米国とどう向き合うか? (69)米トランプ大統領を支持する姿勢を鮮明にしている米主要テレビの1つFOXニュースの看板キャスターが休暇の取得を公表。セクハラで訴えられ少なくとも総額1300万ドル、日本円で約14億円を支払ったことが報じられていることから、その去就に注目が集まっている。 米メディアのトランプ大統領への取材姿勢にはジャーナリズムの気概を感じ...
ジャーナリズム米国ジャーナリズムの新たな潮流~非営利化する調査報道② 立岩陽一郎この状況を打開する可能性を秘めているとして今注目を集めているのが非営利ジャーナリズムである。NPOを立ち上げて調査報道を行うというものだ。財源を一般からの寄付とすることで、経済的な影響を受けずに調査報道を行うことを目指すのである。
ジャーナリズム新しい調査報道考えるシンポジウム報告(2) パナマ文書プロジェクトから見直す日本の調査報道「『政治と金』を調べ伝える新しい試み」について3人が発表した第1部に続き、第2部では、パナマ文書報道に参加したジャーナリストの経験も共有しながら、現場で活躍する記者や研究者が新しい調査報道について議論した。 登壇したのは、来年アイ・アジアの編集長に就任が決まっているジャーナリストの立岩陽一郎さん、新聞記者の高田昌幸さん...