[コロナの時代] ファクトチェック:「大阪の新規感染者1260人のうち日本人は1...「4月28日の大阪の新型コロナ新規感染者のうち日本人は一人も確認されていない」という言説がネット上で拡散した。大阪府はそもそも国籍別の感染者数を公表していないとしたうえで、感染者の中に日本人はいることと明らかにした上で、「日本人の感染者の方...
政治とカネ【Fact Check】パーティー収入自体はいくら得ようとも問題無い?自民党・安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる問題で、パーティーによって収入を得ること自体はいくら得ても問題ではないという指摘が度々なされている。しかしこれはミスリードだ。 対象言説「政治団体がパーティー収入をいくら得ようとも問題無い」 結論 【ミスリード】 InFactはレーティングをエンマ大王で示して...
政治とカネ【FactCheck】パーティー収入は違法な企業献金ではないのか?安倍派の政治資金パーティーの収入がキックバックされて政治家の裏金になっていた疑いがもたれている事件は、東京地検特捜部が政治家個人を対象とした強制捜査に乗り出したことで捜査の行方ばかりが注目される。InFactは事の発端となった政治資金パーティーにこだわりたい。 InFactは、このパーティー収入が実際には違法な企業献金...
ファクトチェック【Fact Check】震度5は無いのか?InFact編集長の立岩陽一郎がテレビの情報番組で「震度5弱と震度5は被害が大きく異なる」と発言。それについて「震度5はない」との批判が寄せられた。実は「震度5」はなく、編集長の発言は「誤り」だ。 対象言説 「震度5弱と震度5は被害が大きく異なる」 結論 【誤り】 かつて「震度5」はあったが、現在の震度は震度0から7...
ファクトチェック【FactCheck】岸田首相はテレビで総裁選への思いなどをふんぞり返りながらベラベラ喋っていたか?能登半島地震で甚大な被害が出ており多くの人が現在も行方不明となっている。こうした状況で岸田首相がテレビ番組に出て自らの総裁選への思いを「ふんぞり返りながらベラベラ」と語ったとの言説が拡散している。その発信者の思いは理解できるが、番組での岸田首相の発言は必ずしもそうではなく、ややミスリードだ。 対象言説 「「岸田首相がB...
政治とカネ【FactCheck】「政策活動費は記載しなくて良い」は不正確自民党・安倍派(清和政策研究会)などの政治資金パーティーをめぐって東京地検特捜部が強制捜査に乗り出した事件で、メディアに出る識者から、党本部から支払われる政策活動費については記載する必要がないとの趣旨の発言が聞かれる。メディアもそう報じている。しかし、「政策活動費」について法に定めが有るわけではなく、政党から政治家個人...
ジャーナリズムさらば朝日新聞 南彰が社に送った「退職挨拶文」「本日、朝日新聞を退職することになりました」。 冒頭にこう書かれた「退職挨拶文」。これは南彰さんが記者として過ごした朝日新聞社にあてた挨拶文だ。週刊文春が報じたことで広く知られ、メディア関係者の間で話題になっている。 朝日新聞を辞めた南さんが選んだのは沖縄の地方紙である琉球新報社での記者生活。既に沖縄での記者生活を始め...
ファクトチェック【Fact Check】「安全基準を満たしている処理水」の「安全」は十分に開示されているのか「安全基準を満たした上で、放出する総量も管理して処分するので、環境や人体への影響は考えられません」などと説明するのは「ALPS処理水って何?本当に安全なの?」と題した経済産業省のサイトだ。東京電力福島第一原子力発電所から出る「処理水」の海洋放出が始まり、政府は上記のように「安全」を強調するが、中国は日本の海産物の輸入を...
国際【イランと(北)朝鮮③】72時間以内の国外退去1990年代、私はNHKの記者としてイランで取材をしていた。そこで私は多くの事を学んだが、最も重要な学びは、どのような国でも人々の考えは多様で、けして一枚岩ではないということだった。以来、私が国際情勢を見る際の重要な指針となっている。(文/写真:立岩陽一郎) カルバスチの逮捕 私の不安は的中した。自らをハタミ大統領の強...
アジア情勢【イランと(北)朝鮮】英語の挨拶に応じたイランの新大統領2022年2月24日から日本でもウクライナ情勢について報じられない日は無い。それらの報道の多くはロシアを悪、ウクライナを善として描く。勿論、他国に武力で侵攻したロシアが善とは言えないが、国際情勢というものは必ずしも善と悪という二項対立では語れない。例えば、悪として描かれる国としてイラン・イスラム共和国と朝鮮民主主義人民...
アジア情勢【イランと(北)朝鮮②】 保守派VS大統領前回、イランにハタミ大統領が誕生した時の話を書いた。後に「文明の対話」というコンセプトを掲げる大統領は、その就任式で私の英語での問いかけに応じた。そのニュースは「イランに新たな風が吹いた」として世界を駆け巡ったが、同時に、私を普通の特派員とは異なる位置に置いた。イラン政府にその名を知られるようになったのだ。当然それによ...