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「歯が抜ける村」中国レアアース汚染の実態 ◇内モンゴル自治区現地報告 宮崎紀秀

歯が抜けた訴える打拉亥村の男性 (2013年5月22日)
歯が抜けた訴える打拉亥村の男性
(2013年5月22日)

「私の歯も全部崩れ落ちている。ずっと地下水を飲んできたけど、数年前からは北の方に井戸を掘って、水を引いて飲んでいる。ここの水はもう全てダメになっている」(張某さん・58歳)

地下水を使って灌漑していた畑は、荒れ、作物が育たなくなったという。農家の男性が案内してくれた畑は、かつてはトウモロコシを植えていたというが、今は、乾いた土に下草が伸びるまま放置してあり、とても耕作地といえる代物には見えなかった。

歯の異常は人間に現れているだけではないらしい。男性はあきらめたかのように次のように訴えた。

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